河沼郡柳津町 ”すゞや食堂”

薄焼き玉子を敷いたB級グルメ、柳津ソースカツ丼。昼時近くに居たので大字柳津字寺家町甲のすゞや食堂へ寄ってみる。

味は一般的なしょっぱさのあるソースになり、そのしょっぱさを玉子焼きが上手く飽和しているといった食感がある。味噌汁ではなく清湯とちょっと量のある漬物が付き、タクアン以外の漬物には甘味がある。


カツは残念だが薄く、個人的にはカツは当然として玉子焼きも厚みのあるダイナミックな形状を期待したいのだが、ちょっと凡庸な味とビジュアルだった。肉には臭みや筋っぽさはなくその点はとても良好、且つ炊き立てのご飯が美味かった。

福満虚空蔵菩薩”圓蔵寺”界隈、特産品である粟饅頭を販売する土産店が並ぶ一角にある店舗、佇まいや店内は昭和そのものといった趣きがあり、これまた一昔前の卓上面積が小さいテーブル十四席、小上がり八席になる。

メニューは麺類と丼類、炒飯、カレーとなり、定食類はない。


一番客だったので女将さんと少々世間話し。その内容は当地でロケが行われ、昨年の春に公開された映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」。
劇中の山間部は更に奥に入った久保田地区だが、夫婦役である阿部サダヲと松たか子が住む”スーパーあまの”はすゞや食堂の左隣にある商店であり、現在でも”スーパーあまの”の看板が貼られたままになっている。それを聴いてもう一度映画を見直そうと思った。

実は一昨年の八月になるが、久保田地区にある山間の棚田の撮影を行っていた。お見せできるような写真は撮れなかった次第だが、そういえば各所に映画ロケ地の案内板などが立っていた記憶が甦る。


河沼郡柳津町大字柳津字寺家町甲145 七のつく日定休 (都合により変更有り)