2015/03 撮影記

●14日 いわき市高倉町 高蔵寺+etc

浅春ノ木立」~ F8・SS1/60・ISO200 ~


続いて国道349号線~国道289号線でいわきへ向かう。目的は三重塔のある高倉町の高蔵寺。三重塔の周囲にはシャガの花が咲き誇るようであるが、今回はロケハンということでお邪魔した。本堂より150mほど行くと杉木立のなかに三重塔が見えて来る。周りには緑の葉がかなりの面積で生えているが、これがシャガだとするとかなりの群生地ということになり、咲けばかなり壮観だと思う。ロケハンではあったが、木立の中の三重塔をモノクロで撮ってみた。


黄昏にて~ F10・SS25・ISO200・C-PL+ND400 ~


夕刻が近付き薄磯海岸に向かう。塩屋崎灯台から浜に降り左の方へ歩くと旧い杭などが残る岩場があり、前々より気になっていた場所だ。併しながら夕方で陽が射さず状況がイマイチ伝わらない画になってしまい、次回は朝の光景を眺めてみたいと思った。
撮影は視点を変え塩屋崎灯台を含むフレーミングを行い、C-PLとND400を使用。この場合のND400は露出を調整する為の使用ではなく、背景の空の赤を発色する為の使用となる。言い換えると早いSSと長露により見た目が同じ明暗の画像であっても後者は色合いを発色する効果があり、個人的には朝夕の光景で普段からよく使う手法だ。


灯台の明かりが点る頃、空は暗くなり赤味が薄れてきたので撮影を終え、水平線を行き交う船の光跡を撮り始めたが、霞がかかっているのか光のコントラストが上手く表現出来ない、且つ海風が冷たくなり長時間ずっと立ちっ放しだったので腰が痛み出し車に戻る。その後小名浜で工場夜景を数枚撮り今日の撮影を終えることにした。


話しは変わり、県内には今日訪れた高蔵寺の他に三重塔が二箇所ある。一つは二本松市木幡字治家の隠津島神社、一つは大沼郡会津美里町雀林の法用寺だ。併しながら木幡の隠津島神社にある三重塔は後年建て直されたものであり、建物自体の歴史や趣があるものは高蔵寺と法用寺となる。更に周囲の環境・景観も含めると個人的には高蔵寺といった感じだ。


●29日 田村郡小野町 東堂山満福寺

微 睡~ F5.6・SS4・ISO200・C-PL+ND400 ~


今回の東堂山満福寺は羅漢像目的であるが、毎度毎度どうも上手く行かないのは何故か‥と、自問自答した結果、情緒がないというか趣きがないというか、羅漢像が所狭しと並ぶ光景が改めてマイナスに作用していると気付く。従って今日は一体を重点的に撮影を行った。


気になるのは像の苔や落ちた杉の葉の色合いがあまり良好ではなくモノクロを選択、また中央部重点測光とND400使用で暗いイメージの画作りを行う。
おそらく早朝だと斜光線が射し面白い光景になると想像するが、秋は鐘楼周辺の楓が美しく機会があればまた訪れたいと思う。


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