2015/07 撮影記

●03日 二本松市太田 高林寺

青梅雨木立」~ F10・SS1/6・ISO200 ~


出勤前に本松市太田字西田の高林寺に行く。通称あじさい寺と云われるこの寺、境内に所狭しと紫陽花が咲いている。ここ数年は毎年訪れているのだが、個人的に花を風景として捉えることが多いので客足のない早朝に行っている。この寺の好みの構図は道路を挟んだ向かい側からの杉木立となり、昨年とほぼ同じフレーミングを行う。早朝を選ぶ理由には朝のフラットな光目的もあり、陽射しが高くなると風景的に捉えることは難しくなってくる。今朝は地蔵様も撮ってみたのだが、その並び方というか紫陽花に邪魔されて立ち居地が確保出来なかった。


撮影はフィルター類は使わず、特に面倒なことは行っていない。朝とはいえ暗いのでSSは1/5秒近辺となり、杉の木肌の質感と明暗に気を使った。地蔵は絞りF6.3にて明るめに撮影、自分でいうのも何だがいつもの作風と違い異質な内容だと思う。


●04日 大沼郡金山町 大志集落

ラピュタ ①」~ F8・SS1/50・ISO200・C-PL ~


ラピュタ ②~ F8・SS1/50・ISO200・C-PL ~


大志集落の川霧は素晴らしい景観となっており、まるで空に浮かぶ天空の街といった感じだった。ただ足元の崖下にある樹木がどうしても構図内に入ってしまい、どうしたものかと思案した結果、却って集落の浮遊感を助長するように見えそのままフレーミングした。フィルターはC-PLを使用、先に書いたように目まぐるしく変わる川霧は一時の間に浮遊感が消え失せて行った。


さて2011年の新潟・福島豪雨以降、ダム修復のため完全に水流を止めることはなく、この大志集落周辺も川幅の両端が顕わになっていたが、地元の人の話によれば修繕が終わり以前の水量となったとのこと。実は構図のイメージが水量の少ない昨年のままだったので些か戸惑った


●12日 大沼郡昭和村 冷湖の霊泉+etc

冷湖の霊泉~ F8・SS1/8・ISO200・C-PL ~


ほぼ一年ぶりに昭和村大字大芦の冷湖の霊泉へ行く。この数年は冷湖の霊泉自体より下側の水流ばかり撮っていたのだが、色々と思案することがあった。それはこの場所特有というか、霊泉の流れにスポットライト風に射す木漏れ日により輝度差が生じ、露出設定が手古摺りなかなか思うように撮れなかった。かといって曇りとなって全体がフラットな光具合となったとしても、それはそれで何ら特徴がなく面白味に欠ける。従って凡そ二時間、何処に陽光が射すと画的に芳しくなるか、光の具合を観察しながら撮影を続ける。


結果的に水流が石を打つ下側に射した時が一番良かった。水の弾く具合やコケや他への光の周り具合も個人的にはイメージに近い内容となった。撮影はC-PLを使用、絞りはF8~F10、ISOは200でSSは1/5秒~1/8秒と状況に応じて変えた。後にコケの緑がケバケバしく感じ、レタッチで緑の彩度をマイナス補正する。


蒼の昼下がり~ F8・SS1/250・ISO200 ~


続いて先週も訪れた大沼郡金山町大字栗山字雨沼の霧幻峡へ向かう。昼過ぎなので撮影ではなくロケハンなのだが、早戸の対岸となり旧三更集落の船着場に旧い舟が川面に浮かび、その川面が遠くの山々の緑、そして日陰の青色を映し色彩豊かに見えた。舟をメインに川面を撮影するが、舟は川の流れで動くので思い描く構図を撮るのに一時間ほど要してしまった。


撮影は手持ちと三脚を適材適所で使い分け、C-PLで反射を補正するより自然の色合いの方が好ましくフィルター類は使わなかった。結果として手持ちで撮った画像をupしたが、背景の光具合と動く被写体の構成はなかなか思うように行かず一時間ほどを費やした。今日は先の冷湖の霊泉も含め一枚を撮るのにかなりの時間を要している訳だが、こんな風な撮り方って果たして良いのか悪いのか‥何れにせよ腰痛持ちにはあまり好ましい状態ではないと思う。


●19日 大沼郡金山町 霧幻峡

夏 帳~ F10・SS1/3・ISO200 ~


大沼郡金山町大字栗山字雨沼”霧幻峡”にて撮影。時間は夕暮れ、程よい感じの霧の発生となった。横構図でも撮影した画像、散漫な印象になるため縦構図をupした。
撮影時に一時upしていたが色合いなどが気に入らず、今回再現像再upする。その色合いだが、撮影時刻が夕暮れなのでやや赤味を帯びた色調であったため彩度や色数を抑えた。


●25日 大沼郡三島町 第一只見川橋梁

今日の朝 ①~ F8・SS1/200・ISO320 ~


今日の朝 ②~ F8・SS1/160・ISO100 ~


今日は仕事であったのだが、親戚に案内をせがまれて先週に続き第一只見川橋梁に行く。その先週と異なり川霧はまずまずの状態となり、六時の上りを横構図、七時の下りを縦構図で撮影した。因みに七時台を縦構図にした理由は霧が晴れてしまったからだ。六時の車両は一両が何かしらの装飾が施されたもので、個人的にはノーマルなキハが良かったのだがこればかりは致し方ない。


撮影は六時がISO320・SS1/200秒、七時がISO100・SS1/160秒、二枚ともフィルターは使わず絞りはF8。そしてそそくさと撮影を終え帰宅し仕事に戻った訳だが、今月だけで三度も訪れることになるとは思ってもいなかった。


さてさて今月何度も通った霧幻峡、秋は紅葉、春は桜とこの先も楽しめそうな場所。早戸の歴史などなど詳しくは地元有志によるものだろうか、「奥会津・幽玄峡谷・霧幻峡」なるサイトがあります。


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