謹賀新年

旧年中はお世話になりました。本年も宜しくお願い致します。

年の初めにあって何かしらの指標を決めることが必要なのだが、簒奪するかの如き勢いがあった若き頃であれば、感じたもの全てを追い求めていたけれど、数歩下がり錯雑的に自身を眺めてみれば、夢であれ希望であれそう容易く定位することが難しいご時勢だ。かといって放縦な私は更なる真を求めるほど高潔な人間ではない。


幕末のアナーキーな学者であった佐久間象山曰く・・・


人は生まれてから最初の10年は己のことだけを考える。
そして、次の10年は家族のことを考える。
20歳になってからの10年は生まれた故郷のことを考える。
30歳になったら日本のことを考え、40歳になったら世界のことを考える。


と、いうものがあり、時折り思い出しては頭を過ぎる。幕末と比べ人の寿命は変わり世代感も異なるが、今の日本人が忘れた、ないし心に刻んでおく必要がある事柄だと思う。
私の場合、生まれて最初の10年状態からずっと脱却出来ずにいる次第だが、現代の左がかった教育の現場に於いて、こういった文言に触れることはおそらく皆無であり、年を重ねてから触れても既に遅しだろう。併しながら早い内にこの言葉に感銘を受けていたならば、また違った考え方や行動があったのかも知れない。


という訳でとうに50を過ぎた今、世界のことを考える年代も遥かに過ぎ、あの世のことでものらりのらりと考えるか‥。


風に語りて - Talk to the Wind -