石川郡玉川村 乙字ヶ滝+etc

悪天候や積雪のニュースを聴くと何処へ行ってよいか分からなくなる。本来なら今日は山形の予定だったのだが、北日本は荒れ模様との天気予報に急遽行き先を変え、須賀川市と石川郡玉川村に跨る乙字ヶ滝へ行く。振り返るとこれは昨年の同時期と全く同じ行動だ。

阿武隈川の横幅一杯の形状になる乙字ヶ滝は川を中心に、北側が須賀川市前田川深田、南側が石川郡玉川村大字竜崎字滝山になる。画像は滝山の瀧見不動堂だが、こちら側は日陰なので雪がなかなか融けない。

定番の立ち居地。いつものことだが、周囲の雑草や樹木をどう除いてフレーミングするかが厄介だ。また輝度差により日陰はかなりの寒色となり、この辺りをどう処理するか撮影時より考慮する。


「寒 轟」~ F8・SS1/10・ISO125・C-PL+ND8 ~


昨年とほぼ同じ水量と推測、その際と同じSSで撮影する。フィルターはC-PLとND8を使用。SSと絞りは決め打ちなので明暗はISOで調整する。尚C-PLの効果は最大に効かせてしまうと水面が黒くなってしまい、半分ほどの効果とする。
構図は先述した雑草や樹木を避けるが、これがなかなか難しい。広めに撮って後にトリミングを行なう方法もあるが、この考えが一瞬でも頭に浮かんだ途端に撮影意義は消滅する。撮影時のWBは5880kだがこれでも青々としており、後のレタッチで7700kに変更。また四隅に写り込んだ各樹木や雑草を消去するが、左下部の枯れ草は残してみた。


乙字ヶ滝から前々より行きたかった南会津郡へ向かってみる。先週までにかなりの積雪があったようだが、各国道は除雪が行なわれており一部路面は乾燥状態だった。

国道352沿い、南会津郡南会津町番屋の”道の駅 番屋”。除雪は行なわれているが、この辺りまで来ると尚のこと雪深くなり、道路は圧雪された状況。屋根には1m程の積雪が残っている家々も多い。

撮影目的は時折りMain Blogにupする南会津郡南会津町森戸の藁葺き小屋。毎度のことだが数年前より建てられた左側のビニールハウスが邪魔になる。たまたまその土地の方が雪履きをしていたのだが、土地は貸しているようで建てる位置を誤ったと後々気付いたものの、建て直しはちょっと難しいとのことだった。
イメージとしては雪が舞う状況を期待したのだが、あまりのピーカンに撮影を中断、時間を置くことにした。

時間調整で訪れた前沢の前沢集落。冬期も集落内の見学は可能だが、案内所は閉鎖されており協賛金の徴収はない。水車は凍て付き家々は雪に埋もれ、集落は長い眠りの季節だ。


「篭 ル ①」~ F8・SS1/200・ISO200・C-PL ~


ル ②」~ F10・SS1/160・ISO200・C-PL ~


風景的に撮るとどうしても先に書いたビニールハウスの骨格を後に消去するようになり、今回は小屋をメインにフレーミングしていたのだが、日没前、斜光線が一瞬だけ積雪を染めた。このチャンスを逃がさず撮影を行うも、どうも何かが足りないように思う。因みにC-PLの効果はあまりないのだが、一瞬のことだったで取り外す余裕がなかった。
②のピント位置は手前の雪のS字付近、こうして見ると背景の小屋は不要で違う内容の作品になったかも知れない。個人的に雪が青々とする色彩はあまり好みではなく、これが何か物足りなさを感じる要因の一つかも知れない。


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