いわき市平 薄磯海岸+etc

昨日は海の朝景を撮りに行こうとしたが、起きられませんでした。春先は何故か毎年のように腰は痛く。加えて身体が重いような気だるいような感じで体調が良くない。
海行きの理由だが、先月末に撮った「わたしは夜に海をみる op.2」や、工場夜景の撮り直しが目的のため、焦っても仕方ないのでゆっくり出掛ける。

撮影地を決める為、まずはいわき市平薄磯字北街の薄磯海岸へ向かってみると、海岸沿いの工事は大幅に進んでおり堤防から海を眺められるようになっていた。

三年前、此処から「わたしは夜に海をみる」を撮影したのだが、その後護岸工事が始り近付くことが出来ず、改めて立ってみると感慨深いものがある。撮影は夜なので、その前に夕景を撮ろうと300mほど南のいわき市平薄磯字小塚の塩屋崎灯台直下へ向かう。

三月末とはいえ風が冷たくそれでも多くの人々が訪れ、思い思いに早春の海岸を歩いてる。この日は13:56が満潮ながら、潮位が低く夕刻は既に波の勢いが弱くなっていた。


終 日」~ F10・SS20・ISO100・C-PL+ND100 ~


赤く染まる空はあまり期待しなかったのだが、特徴のある雲を待つも現れず仕舞いとなった。撮影時刻は17:31、まだ明るいのでND100を用い波の表情と空の色調を模索する。暗めに撮ったため幾分空に赤味が増し、レタッチは更に赤味を強調、全体の明暗を整える。


タイトルの「終 日」、読みは”ひねもす”なのだが、漢字になるとちょっとイメージが異なるものの、敢えて漢字を選択してみた。夕刻の海に二時間ほど立っていた為か、冬装備でも冷え込み腰が痛む。灯台が点り始めた18:00過ぎに撤収し、北街の薄磯海岸へ向かう。


「わたしは夜に海をみる op.3」~ F6.3・SS571.3・ISO500 ~


構図や立ち位置を考慮している内に暗くなり、AFが合わなくなった。従って目測で岩々とほぼ同距離にあると思われる、道路上の工事用点滅ポールでピントを合わせる。当初は合成による作画を考えていたが、船舶の往来が多くBulbによる撮影に脳内を切り替えた。SSは以前より凡そ10分という感覚があり、薄暗く見える岩場の端から端を行き交うタイミングでレリーズをON-OFFする。


この画像は左右から船舶が交差しているのだが、重なり合う中央部分では奥の船舶の光跡が薄くなってしまい、解決策は別々に撮って合成になるのかも知れない。また満潮時に岩の手前側にも波がある時を撮ってみたい。因みに三年前と比較し、堤防が嵩上げされたため目線が高くなり、更には岩の形状も変わっていた。


いわき市小名浜字渚のサミット小名浜エスパワー、一ヶ月前はメンテ中だったのか暫し煙の排出が無かった。この工場は煙がないと面白くなく、それが撮り直しの最大の理由。欲をいえば背景に面白い雲があれば尚のこと良かったかも知れない。


Midnight Rambler」~ F8・SS13・ISO125 ~


道路を明るく撮ると工場などがかなりの白トビを起こすようになり、どうしても車のヘッドライトの灯りが必要になる。車両通過に要する時間をSSとし、極力白トビを生じさせないISOを選択する。この辺りは数度試し撮りを行う必要があった。


upした画像は左車線を行くテールランプと上手く合致したものを選んだ。工場の灯りの色調補正を行いやや暗めの雰囲気にする。煙が黄色っぽいので、毎度のことだが彩度を-補正している。


先日upした鹿島臨海工業地帯の「彼方の世紀」と同じレンズとカメラを使ったのだが、工場の解像度が全く異なる。 被写体までの距離は当然違うのだが、鹿嶋の方は改善・改良の余地がまだまだありそうだ。


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