耶麻郡北塩原村 桜峠+etc

子供の日、南会津郡下郷町大字戸赤字林下、戸赤の山桜へサマオク同伴で04:00に家を出る。冬が寒かった&遅霜で花数が例年より少ないと聞いていたが、果たして‥。

到着してみれば確かに寂しい景観であるが、咲かず仕舞いであった2013年よりは遙かに良く、ソメイヨシノと異なりオオヤマザクラは気候によって咲かないこともある。

最初は桜の近くから撮影を行い、次に向かい側にある休校を利用した「やまざくら」から撮影。(下動画は2014/05/03撮影)


「山覚める」~ F10・SS1/20・ISO200・C-PL ~


本来であれば日の出前に撮影を行いたいのだが、先に書いたように04:00に家を出てもこの時期は間に合わない。従って来年は夕方に撮影を行ってみようと思う。つまり毎年ほぼ同じ光線状態での撮影になってしまい、どうも新たな構成が描けない。


この日はちょっと靄がかかっており、ピントが甘く感じられる。従って絞りをF10としたが、結果的にSSも同じ数値になった。その靄の効果でモワッとした描写になり、レタッチでは更にボカシ加工を施す。陽が射して白トビを起こしそうな花の露出を抑え、全体的にコントラストと色調の補正を行う。


戸赤からサマオクが付いてきた理由でもある大沼郡金山町太郎布高原へ向かう。この高原にはアザキ大根の畑がありその花々を見るためであったのだが、畑を耕した様子もなく一月ほど早かったようだ。

金山町から国道252号線を北上、三島町早戸本村にある携帯の基地局付近をロケハン。以前より気になっていた場所だが、これはちょっと駄目かもしれない。赤丸部分が早戸駅になり、これから葉が伸びてくれば何も見えなくなりそうだ。

続いて大林ふるさとの山へ向かう。初めての場所だが山一面カタクリが咲き、その頃に来たいと思いつつ、上手くタイミングが合わずにいる。

近くの西隆寺では鬼子母神例大祭が行われていました。この寺には乙女三十三観音像がありますが、私のような親父の趣味ではありません w


さてこの日の予定はこの後特になく、7日の日曜は耶麻郡北塩原村の桜峠へ行く予定であったが、かなりの暑さに散ってしまうのではと急きょ舵を切る。

到着は昼前、花は予想通り既に散り始めていた。聞けば前日の朝に三部咲き、夕方には七部咲きとなり5日は早々に満開を終え散り始めたようだ。

いつもは赤丸部分からの俯瞰になる。今回はその三段目から夕景を撮るため、昼食や各地散策で時間になるまでこの場を離れる。(下動画は2016/04/24撮影)


惜春の色彩」~ F10・SS1/30・ISO200・C-PL ~


昨年は日中の陽射しの元で撮影を行った。よって朝夕の異なる時間帯を予定していたのだが、先述したように二日後では既に遅かったかも知れない。散り始めで色褪せてきた花々ではあるが、傾きかけた陽光に染まり始めた。
レタッチは色調を+補正し段階フィルターで下側に向かって暗さを加算、更にボカシ加工を微細に施す。


春尽きる」~ F10・SS1/15・ISO200・HALF ND8 ~


上段ではなく三段目から撮影を行った理由だが、夕景を撮る際に足元の雑木がどうしても邪魔になり、幾らでもそれらが入り込まない場所を探した。これは結果論だが、ドラマチックな夕空となれば空の面積を多くフレーミングし、雑木はもっと少なくなったと思う。


HALF NDを使用するが、太陽の白トビを抑え、且つ空の色合いも表現するとなると暗めの露出、つまり下側の桜も暗くなり、レタッチは輝度差の補正がメインとなる。またフレアの修正も行い、全体的にコントラストを-補正する。


さて二箇所桜の撮影を行ったが、個人的に今年の桜はこれで終わりかな。下郷町や裏磐梯にはまだまだ残雪があるものの、春は過ぎ山々は新緑の初夏を迎えたようだ。


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