河沼郡柳津町 久保田の棚田+etc

14日、昨年とほぼ同時期に那須塩原市板室の乙女の滝へ行く。前日、結構強い雨が降ったので濁流になっていないかと思ったが、雪解けで水量のある今の時期の流れだった。

滝名の由来は若い女性が髪を洗っていた、滝の流れが乙女の髪に見える為と云われるが、果たして如何なものだろう。

下に昨年の動画をupするが、今年は滝左手前の樹木が芽吹いていないことに気付く。本来なら川の中から滝に迫りたいのだが、この時期は水量及び勢いがあって入ることは無理のようだ。


轟々ト若夏滴ル ①」~ F8・SS1/10・ISO160・C-PL ~


轟々ト若夏滴ル ②」~ F10・SS1/6・ISO160・C-PL ~


昨年は飛散した飛沫がフィルター効果をもたらしたが、今年は先に書いたように滝前の葉々もなくちょっと寂しい感じがした。併し周囲の葉は水流で生じる風で常に動きがあり、それらが収まるタイミングを見計らいながら撮影する。


水流撮影のSSだが、個人的に水の表情表現のため例外はあるがそれほど低速とすることはない。つまりこの程度であればNDフィルターを使わずC-PLで撮影可能だった。またそのC-PLの効果だが、最大に効かせると水の煌きが失われ濡れた岩が真っ黒になってしまうなどなど、その場に適した対応を心掛けている。


那須塩原市から国道400号線(一部121号線と併走)で大沼郡金山町へ向かう。撮影云々ではなく新緑と只見線の状態を確認したかったからだが、ついつい第四橋梁を見下ろす場所に来てしまった。

大沼郡金山町大字水沼字沢東の山中からの第四只見川橋梁俯瞰。車を停めて鬱蒼とした杉林を歩くため、今年初めて剣ナタを腰に下げた。作秋以来になるが、矢張りここは清々しく良い所だ。次回は盛夏の川霧立つ時に訪れたい。


「風と光と萌葱色」~ F8・SS1/160・ISO400・C-PL ~


私的に主題は山々の新緑なのだが、一目見ればどうしても只見線が主になってしまう。それを避けるために広めのフレーミングを行ったのだが、なかなか思い描くような画像にならなかった。
車両は会津中川駅12:37発、上り428D。この時期はまだ陽射しが優しいのか、昼時であってもコントラストや影部がきつくならず穏やかな色合いだった。それにしてもいい加減なタイトルというか、適したものが思い付かなかった。


昼食の後、第三橋梁も撮ってはみたがイマイチだった。この時点でまだまだ日は高く、どうしたものか思案していると、ふと河沼郡柳津町大字久保田字下居平甲にある久保田の棚田を思い付く。実は三年前の夏に一度訪れており、再tryしようと思いつつそのままになっていた。

久保田といえば映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」のロケ地である。劇中の”スーパーあまの”の店舗は柳津にあるが、主人公の松田龍平が演じる高見武晴(タケ)が購入した空家は棚田近くの山中にある。ロケ前から人は住んでおらず、廃れ具合が進行している。

棚田とはいえ有名地をイメージする景観ではなく、猫の額のようなちょっとしたものだが、福島には棚田が無いので貴重といえば貴重だ。到着した頃は良かったのだが、風が収まらず夕暮れを待つ間にかなり冷え込み車からダウン持ち出し着込む。


夜がそろり降りてきた」~ F10・SS1/20・ISO200・C-PL+HALF ND8 ~


夕焼けが期待できる空模様であったが、肩透かしの結果となりました。いつも表情のある雲の出現を待つのだが、今回はちょっとイメージと違う形状となりなかなか思うようには行かないものです。それでも陽が落ちる前に幾らかはそれらしき光景となり、ボツにならずに済んだといった内容だ。時間的にもうちょい暗くなるまで待っても良いのだが、背後の山々からカサカサと音が聴こえ始め、更には細い棚田の道が分かり辛く足元が明るい内に撤収する。


間も無く田植えが始ると思うが、稲が伸びるまえにもう一度撮ってみたい場所だ‥と言いながら、翌日は腰が痛くなってしまった。そして格好つける訳じゃないが、気持ち的にも最近は神経をすり減らしながら撮ってる感が強かったりする。


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