大沼郡金山町 霧幻峡+etc

17日、03:00起きで大沼郡金山町へ向かう。最近どうも写欲が湧かず、逆療法とでもいうか久々に暗い内から出掛けてみた。最初の目的は大字水沼の第四只見川橋梁、川霧にはまだ早い時期だが、霧が立っているいないで撮影場所を決めておいた。

川霧は所々で微細に立ってはいるが画になるような景観ではなく、水沼橋から始発422Dを撮影。準備中は青い色調が綺麗だったが、次第に左側に射し込む陽光で生じた輝度差により思うフレーミングが叶わなかった。


「朝笛響く」~ F8・SS1/160・ISO400 ~


思うフレーミングとは昨年も撮ったように橋梁を中央に置きたかったのだが、陽射しの当たる左部分を外し右部を多く取り込んだ。今回は車両にブレや全体のノイズが生じたように見える。本来ならSS1/200秒を確保したい所だが、夏とはいえ日陰の05:35頃は結構暗かったりする。
WBは5000k、試し撮りを行い場の雰囲気が伝わる色合いを選択した。また独特な色調空間を崩さないよう後の補正を行う。


先月末に撮影を行ったのだが、中川集落を走る只見線目的で水沼橋より大字中川字居平へ向かう。その際の失敗を踏まえ今回は立ち位置を右側に変えてみたのだが、424D走行時の07:05頃はご覧のように陽射しが悪く画にならない。HALF NDも使用してはみたが、次の機会をと一旦撤収する。

写り込み目的で沼沢湖に登る。透明度の高いカルデラ湖である沼沢湖、詳しくは「此方」。上画像は沼沢湖の乙女像だが、どんなイメージなのか凡人の私には不明。湖面には幽かな靄があり陽射しが輝いていた。


六月の朝」~ F8・SS1/60・ISO200・C-PL ~


何ら変哲のない内容だが、霞と淡い陽光に助けられた。湖面に水鳥でも居れば尚のこと良いけれど、こればかりは致し方ない。露出は相応、レタッチはコントラストの調整を行うに留まる。


「今日モ明日モ明後日モ」~ F9・SS1/200・ISO200 ~


雲が出てきたので中川集落へ戻る。その雲のお陰でフラットな光具合となり426Dを撮影。撮るには撮ったがとても平凡な内容であり、それに準じたタイトルになってしまった。この状況では効果がないのでC-PLは使っていない。またSSはISOを上げることなく1/200秒を確保できた。


先に書いたように先月末に訪れた尻吹峠からの大志集落俯瞰、今回は再開通した金山小学校からの道を登ってみたが極端に細い、且つ急傾斜部分もあり個人的には行きも帰りも太郎布高原からの方が楽だ。先客が一人いたが、これからの季節、三脚が並ぶ様を多く見るようになるだろう。

昼食後、大字大栗山字雨沼の霧幻峡で一休み。沼沢湖から落ちる滝が只見川に流れ、車の窓を全開にしているとかなり涼しい。シートを倒してウトウトしていると、いつも周辺の情報を教えて貰っている翁がやってきた。観光客を渡し舟に乗せ三更集落の案内の為だ。
早戸温泉郷の裏側を流れる只見川周辺は「霧幻峡」と呼ばれる。今まで何度か川霧の光景を撮影しているが、予約で渡し舟が運行されている。


風の行方」~ F8・SS1/80・ISO200・C-PL ~


さて早朝ないし夕方でないと川霧は発生せず、先に書いたように日中は休憩で訪れるのだが、時折り川面の写り込みにハッとすることがある。この日は中望遠レンズまでの持参だったので、川面を多く取り込んだフレーミングとなった。
各ダムにせき止められているとはいえ、緩やかな流れがあるため鏡面にはならず、加えてその表情は長く続かずシャッターチャンスは一瞬だ。


撮影目的ではないが、大字大塩字上ノ山の天然炭酸水に行ってみる。此処はいつも通っているのに、寄るのはかなり久し振りになるかも知れない。

詳しくは「此処」をご覧頂くとし、既に水量は少なくサビというか鉄分が強い味になっていた。雪解け時は溢れるほどになるのだが、その時の美味さは格別であります。

さて夕暮れに川霧が立たないかと僅かな望みを抱くものの、湿度も気温も低く霧の発生は無かったが、三島町大字早戸字小沢巻の早戸駅で上り最終列車434Dを撮影。撮影準備中はまだ明るさが残るが、やがて夜の帳が少しずつ降りてきた。


夕帳なぞって終列車」~ F8・SS1/5・ISO500 ~


ホームに停車した列車を撮る。それまではどの位置に停まるか分からず、凡その構図を決め停まった瞬間に車両先端にフォーカスポイントを合わせる。停車時間は30秒ほどあったのか、余裕でピントを合わせ撮影が行えた。数枚撮った中から運転室内の明かりが灯ったものを選択。またヘッドライトに浮かび上がるレールをイメージしていたのだが、ほぼ思い描くような様子になりました。


暗いので色合い的に芳しくなくモノクロを選択、部分部分の明暗とコントラストを補正する。昨秋は紅葉時に撮影を行い、雪景色も良いかもと思いつつ、この立ち位置はかなりの積雪になり入ることが出来ない。


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