14/10 撮影記

●19日 耶麻郡猪苗代町 中津川渓谷

朝 寒」~ F10・SS2.5・ISO100・C-PL+ND4+ND8 ~


日曜であるが仕事なので早朝に撮影を行う。行き先は秋元湖からの中津川渓谷。此処は陽光が射し込むと輝度差がかなり厄介なので早朝が良い。到着した時は一人だけであったが、後から後からカメラマンがやって来る。そして各々が口にするのは今年の紅葉の色合いが良くないということだ。確かに葉の数も少なく、圧倒されるような鮮やかさと迫力が希薄であるが、それは今年だけのことではなく数年続く夏の酷暑により葉々は焼け、秋を待つことなく散ってしまっている。


撮影は縦構図で渓谷の奥まで見渡す、横構図で渓谷のうねりを表現するといった感じだが、後者の場合足元の雑草が邪魔となり良いフレーミングが出来なかった。無風状態であったため各NDフィルターで暗い環境を作り紅葉の暖色を発色させる設定を試みる。


●26日 耶麻郡磐梯町 磐梯吾妻レークライン

今朝の秋」~ F10・SS33.3・ISO100・C-PL+ND400 ~


本日の日曜も仕事につき、04:30に起き出し撮影に向かう。行き先は磐梯吾妻レークラインの三湖パラダイス周辺、秋元湖の雲海が見下ろせる場所。左画像は到着時の06:00前、既に多くの三脚が立っており隅の方にて準備する。期待する雲海は僅かながらの発生となり主題を他に変える必要性が出てきた訳だが、次第に陽が昇り始めると中央部の山の紅葉、遠くの磐梯山が朱色に変化し他の場所との明暗差がはっきりしてきた。従って前者、中央部の山の紅葉を主題として捉えてみる。


C-PLを装着しコントラストを上げるが、それでも一般的な露出で撮るとどうも面白味がない。結果として予定していた雲海の出現も少なく長露で棚引く様を表現し、手前の日影部分を中央部分の引き立て役とした。構図は空の部分をもう少しカットしたかったのだが、下側に向けると足元の雑草が写り込む、陽光の当たらない黒い部分の面積が多くなるなどなどを省いたフレーミングとした。


さて今月は休みが少なく、出勤前の早朝にゲリラ的に撮影を行った。短時間で撮影を行うには行き先を決めておくのは当然だが、更に現場で迷わぬよう普段以上に確固たるイメージを持ち合わせる必要がある。イメージ通りの光彩・光景が得られない際は速攻で主題をチェンジしなければならないのだが、それには現場に何度も足を運び時間帯・季節毎の変化を脳内に留めておくことが大事だと思う。


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