宮城県刈田郡 滑津大滝+etc

宮城県刈田郡七ヶ宿町滑津滝ノ上の滑津大滝、山形県上山市菖蒲萱平の萱滝(別称 萱平の大滝)に行ってみた。両滝とも昨年の七月以来となり、滑津大滝は四度目、萱滝は二度目となる。

滑津大滝のある七ヶ宿は国見より県道46号線~国道113号線を使う。七ヶ宿は町のキャッチフレーズが「誰もが大好き水守の郷 七ヶ宿」の通り、大きなダム湖沿いに街道が延びる。観光化されたこの滝は滑津大滝駐車場から整備された階段を降りると、川沿いの歩道と滝の二段目に登る階段がある。川幅は凡そ30m、今程のように二段になった様は素晴らしい形容を見せるが、残念なことに昨年最初に訪れた時以来、轟々と流れる様を見ることが出来ないでいる。

天気予報では本日も晴天であった為この滝を選んだのだが、このように大きな滝は木々の葉などで遮られることがなく、日向日影の輝度差が生じ難い、仮に生じても部分部分を切り取れば何とかなる計算だ。それにしても此処のところ度々書いてるが水量が少ないです。従って全体像は記録的に撮るのみとし、上段下段を別々にフレーミングしてみる。


滑津大滝を後にし県道13号線=羽州街道、県道263号線にて萱滝へ向かう。七ヶ宿町から羽州街道は昔の宿場街が続いていたのか、あちこちに風情のある景色が点在する。

昨年訪れた際も気になったのだが、案内によると左折すれば不動滝があるとのことで、萱滝の帰りに周る予定とする。萱滝へ向かう途中、古屋敷村なる廃墟に近い集落を通るのだが、聴けばテーマパークを作る途中で中止になったとか。

萱瀧遊園に車を置き、右奥から滝へ向かい急傾斜を降りるようになる。滝は凡そ25m、この滝の水量はそれ也といった感じで、川底の岩々が飯坂の赤川滝を思わせ実は個人的に好きな滝というか場所だったりする。

撮影は滝の正面から撮るとその岩々も構図内に入るのだが、これだけの落差と水量の滝を正面から捉えると表情が単に白い塊のようになってしまい芳しくない。よってやや右側よりフレーミングを行い、その大きさから広角レンズを使う。


萱滝より先程のY字交差点に戻り、不動滝へ向かう。最後の民家よりヨシキリ沢沿の細い林道を途中から四駆ONで進み、その民家より5キロほどで要約到着。

名称は芦刈不動滝、由来の案内板が立つ場所は鬱蒼とし、神の住処なのか伐採が行われていない原生林といった感じだ。熊注意の看板は何処でも見るが、初めての場所なので熊鈴は兎も角、ナタを手にし時折り笛を吹きながら山へ入ると200m程で祠に到着。

滝へは更に祠の右奥から鎖場を降りるようになるが、何とプラスチック製の鎖でありました。滝へ降り立てば切り立つ岩の間を流れる様は陽光に照らされハッとする美しさがあり、形状としては西会津町 大山祇神社の不動滝に似ている。

高さは凡そ15m、上部から左への小水流が尚のこと趣を感じさせるが、滝へ着いた時点で此処は余り長居してはいけない気配がある。深い山や滝など一人で撮影していると、時折り人の話し声が聴こえることがある。振り返れば当然誰も居ないが、この滝はその声がかなり近くで聴こえ目線を強く感じた。因みに後に検索すると芦刈ではなく芳刈と表記されるが、現地の案内板にある芦刈を使用する。