大沼郡三島町・金山町 霧幻峡

当Blogで時折り画像をupする霧幻峡、場所が分からないというご意見を多々聞く事があり、その位置を記載する。現在は観光として”霧幻峡の渡し”があり、その仔細は「霧幻峡 プロジェクト」、ないし下記Wikipediaからの引用を参考にして下さい。


・・・霧幻峡の渡し(むげんきょうのわたし)とは、福島県大沼郡の只見川で運航されている観光用の渡し船である。
福島県金山町の三更集落では、10戸全戸が渡し舟を所有し、駅のある対岸の早戸集落との間を住民自らが船頭となって行き来していた。しかし地滑りを起こしやすい地質に加え、1953年(昭和28年)から行われた硫黄採掘で地盤が不安定となり、1956年(昭和31年)に切羽の落盤が発生した。以降、山は陥没や崩落を繰り返すようになり、1963年(昭和38年)4月15日に発生した山崩れを機に一部世帯が移転、残りの世帯も1964年(昭和39年)4月16日に再び発生した山崩れの後、移転した。


2010年(平成23年)、地域おこしのため地元の建設会社役員が観光用に渡し舟の復活を企画、県の補助金を得て2艘を建造し定期運航を開始した。「霧幻峡の渡し」の名は霧が多いことに因む。2012年には福島県が選定した「ふくしまの水文化」の「生活の中の水文化」に選ばれた。4月下旬から11月中旬までの期間、日の出から日没までの運航で、乗船には予約が必要。周辺散策と組み合わせたツアーの設定もある・・・


Google Mapを見ると上画像の赤丸部が霧幻峡と誤って記され、これが場所を特定できない最大の理由だと思うのだが、JR只見線”早戸駅”、並びに早戸温泉郷周辺の黒丸部が本来の霧幻峡となる。

道程は国道252号線、会津方面からは早戸温泉”竹乃や旅館”の手前を左折、只見川に架かる早三橋(はやみばし)を渡り沼沢湖方面へ向かう。渡り終えた50mほど先、黒線へ右折すると雨沼集落になり、オレンジ線の突き当たりは霧幻地蔵。此処まで車で行けるが冬季は通行止めになる。

早三橋から早戸温泉郷を望む。赤丸部は舟着き場。現在三更という住所表示はなく、大沼郡金山町大字大栗山字雨沼の雨沼集落がその名残りとなり、通常の地図では雨沼集落への道路表示はない。

因みに航空写真では雨沼集落が確認できる。下、霧幻峡プロジェクトに案内図があるものの、距離及び位置感がちょっと分かり辛いかも知れない。

雨沼集落から霧幻庵を望む。

舟着き場と霧幻峡の渡し。只見川を境にし早戸駅や早戸温泉卿のある北側は三島町、雨沼集落や舟着き場がある南側は金山町になる。

上、霧幻地蔵。下、金山町大字水沼字中久保側から望む。左のトンネル付近は早戸駅。


上の三画像は以前Main Blogにupしたものだが、この辺りは特に川霧が立ち易く、時として水墨画のような様相を見せる。季節的に春から秋と云われるが、個人的には梅雨時期~八月頃が川霧目的の撮影になる。数年通うもののカメラマンや観光客の姿を見かけることが少なく、昼頃から日陰になる舟着き場には沼沢湖からの冷たい水が流れ落ち、夏の暑い日は車窓を全開にして夕方の撮影に向け待機、休息しております。