福島市飯野町 石畑地区の彼岸花

仕事でいつも通る県道307号線沿い、飯野町明治字石畑地区に咲く彼岸花。この場所は旧い墓石とのコラボがフォトジェニックであり毎年撮影を行っているが、いざ撮るとなると構図がとても難しい。

毎年花の量や咲く位置が異なる、そして背景の大きな柿の木の捉え方などが構図を難しくする一因になっている。数年は上画像の構図による撮影が続き、些か飽きてきた感もあり、従って今回は正面からのフレーミングを行い夕暮れを待つことにした。

撮影地から見る県道307号線。いよいよ稲刈りが始まりました。週末は多くの田んぼでこのような光景が見られるだろう。
さてこの墓地の彼岸花は檀家の方か近所の方かは不明だが、茎につぼみを持つ前の彼岸花も含め一帯の草刈りを行っている。つまり花が咲く時期は周囲より若干遅いものの、雑草の少ない景観が尚のこと目を惹く。


「今日ハ我ヲ野辺送リ」~ F10・SS1・ISO200・HALF ND8 ~


撮影は21日の17:50頃、夕暮れを待つ理由は彼岸花の持つ妖艶さの表現だが、毎年ここでは思い描く夕景に出会えない。それでも空には赤味があり後のレタッチを想定し撮影する。空と彼岸花の輝度差はHALF NDを使用し解消、空が白トビを起こすギリギリの露出としたが、風があり柿の葉にブレが生じるため、数枚撮ってブレの無いものを選んだ。


先に書いたようにレタッチは空のグラデーションを補正から始めた。明度を下側から段階的にやや+補正、彼岸花の花、茎の明度、色合いを整える。個人的に彼岸花には毒々しいイメージがあり、そんな感覚で捉える・表現した内容です。


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