いわき市小名浜 工場夜景+etc

25日の土曜、いわき市小名浜字渚で工場夜景を撮ろうと午後から出掛ける。先々月も同様に撮影したものの内容が芳しくなく、その際に撮った月の画像を利用=合成で画作りを行う計画だ。

その前に時間調整でいわき市平薄磯字小塚の塩屋崎灯台へ寄る。既に陽は傾き誰も居ない海岸は寒々しくそして寂しい。満潮までは時間があるので海岸に立ち撮影する。


「寒 々」~ F8・SS6・ISO200・C-PL+ND100 ~


何度も撮っている場所だけど、日陰となりこれだけ寒色になっている様は始めて見たかも知れない。撮影時刻は16:32、つまりは太陽の勢いが弱くなったということだが、雲の赤色が水面に反射する様をフレーミングする。


C-PLの効果を最大にし空の青さを強調、岩場の照り返しを除去する。その効果により水面に反射する色味も薄くなるが、後のレタッチによる補正を想定しての効果設定。いつもは波が押し寄せるタイミングを待つが、今回は水面の反射目的なので引き際を捉える。


塩屋崎灯台を後にし、いつものように中之作漁港を回りながら小名浜へ向う。漁港から永崎海水浴場への道路はほぼ護岸工事が終わった。高さ3m程の防潮堤により海は見えなくなってしまったが、路側帯に車を停めるスペースがあり階段を上れば海を見渡せる。

先の塩屋崎灯台同様、何度も通った小名浜の工業地帯。震災以降、新たに電柱が立ったりと少しずつ様変わりしている。更に稼動しているのか否か、灯りが点かず排出される煙も見えない工場が多い。上画像の奥や写っていない左手にも、以前はモウモウと煙を排出していた工場があるが、灯りさえ落とした状態が暫く続いている。


「夜の歌」~ F8・SS25・ISO200・C-PL+HALF ND8・2 Composite Photo ~


撮影時間は17:50、この時間帯の撮影は始めてであり、大型車両が通行する度に立ち位置が橋の上なので揺れが生じる。更に光跡が多すぎるのもちょっと派手過ぎるというか、乗用車ニ~三台通過のタイミングを待つ。


細かい話しだが、過ぎ去る車のヘッドライトは最近のLEDが青白く路面を照らし色彩的に良い。また対向車が来るとそのヘッドライトが白く強い光になってしまうため、対向車は避けたいなどなど色々とある。
また今回の撮影、HALF NDを使用し工場の輝度差を抑えるという試みもあった。結果として25秒という長露光でもディテールを残すことは出来たが、反作用としてゴーストが多く発生した。フィルターの素材であるガラス及びプラスチック製の何れも試したが、ほぼ同じ結果だった。レンズ保護フィルターでも強い光でゴーストが発生することがあり、これに準じた現象だと思う。因みにゴーストは一つ一つ修正を行った。


さて23日の大洗に続き海ないし海近くでの撮影になったが、思った以上に寒い。車に冬季用ジャンバーが積んであるも面倒くさがって着ず仕舞い、工場撮影時は寒さで頭痛が発生する有り様。時間を要する長露光撮影が多いため腰も痛くなり、撮影者にとって冬本番といった様相になってきました。

帰宅後、現像をしているとセンサーのゴミ発見。画像は等倍、一見すると一箇所だけのようだが、「いつも」のように清掃を行いました。


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