相馬郡新地町 白幡のいちょう+etc

先月の28日に様子を見に行った相馬郡新地町駒ヶ嶺字白薄の白幡のいちょう、そろそろ良い頃になったと思い撮影に行く。加えて早朝の相馬市岩子字宝迫、松川浦の夜明けを撮ろうと04:00に家を出る。

この日の松川浦、天気予報では最低気温が氷点下とのことであったが、冬季ジャンバーを着込んで動いていると汗が出てくる。日の出前の05:30頃になると徐々に空が明らみAFが使えるようになる。

夜明け前はとても綺麗な様相を見せていたが、次第に多くなってきた黒い雲が海面に写り込み、日の出の頃は期待する景観とはならなかった。実は正月用の画像を撮るつもりであったのだが残念な結果に終わる。


「あゝしづかだしづかだ」~ F8・SS1.3・ISO200・C-PL+ND8 ~


05:54撮影、AFが効く明るさで通常露出ならSSは早い。そこで波を落ち着かせる目的でND8を使用し露出を抑える。特に変哲のない内容だが、小さいながら水鳥が主題となった。SSが1.3秒なので水鳥に寄っていれば水鳥の動きでブレブレになっていたと思う。


松川浦から15分程、国道113号線沿いにある白幡のいちょう。イチョウの葉は霜が降りると一気に散ってしまうが、この日はまだまだ大丈夫であった。

喜多方の長床などとは異なり、畑の奥に白幡八幡神社の鳥居・祠と共にある様はとても殺風景と云えるけど、それが却って野趣味的だったりする。因みにイチョウの右側にある上画像の案内板、昨年の今頃にはなかった。

大きい被写体、例えば大瀑布などもそうだが、全体像を捉えてしまうと現状説明写真のようになってしまうと思うの私だけだろうか。何等かの自然現象が味方してくれれば格好良い内容になるけど、なかなか思うように行かない。
白幡のいちょうも然り、そこで上画像のように昨年に凡その立ち位置を決めておいたのだが、今年は枝打ちされた枝類が置かれていた。反面イチョウの木の裏側の雑草が刈られ、良くも悪くも五分五分の状態となっていた。


「ここに生きる」~ F8・SS1/30・ISO200・C-PL ~


昨年は引いた場所からイチョウの木をフレーミングしたが、先に書いたように今回はそれが叶わなかった。撮影時間は07:22、当初からタイトルの「ここに生きる」がイメージにあり、陽射しが高くなる前に朝の斜光線を利用した構図、露出とした。


C-PLで祠の屋根及びイチョウの葉のテカリを抑える。併しながら反逆光なので解像感は全体的に劣っていると思う。現像は日向と日陰の明暗差を念頭に調整を行い、特に日向部分のコントラストを-補正しギラ付き感を消去した。


白幡のいちょう撮影後、久々に早朝から出掛けた為か眠気が出てきた。この日は他に撮影予定は無く、また何かを撮ろうという気力も沸かず早々と帰ることにした。
さて私の知る限り、県内の紅葉は白幡のいちょうが最終となり、いわき相双地方の山々も次第に落葉し冬景色へと変わりつつあるようだ。


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