南会津郡南会津町 藁葺き小屋+etc

23日の撮影、予定では南会津郡南会津町前沢の曲家集落であったが、着いてみれば殆ど雨といったみぞれで中止にした。俯瞰となる向かい側の山への登坂道、積雪が少ない状態ながら残念な結果となった。

曲家集落到着前に南会津町森戸、国道352号線沿いにあるお馴染みの藁葺き小屋を撮るには撮ったのだが、ここでは雨および曇天で撮影にならず、三年前のほぼ同時期に撮った画像をupする。
その三年前の秋以降、上画像のように小屋の左側にビニールハウスが建てられ、冬季はその骨組みが残されている。以前この場所にはソバが植えられたりと、小屋手前の田んぼと相俟って日本の原風景そのものの景観であった。つまり構図としてはビニールハウスを避ける、ないしレタッチで削除するといった行程を必要としている。
今年の初めこの土地の所有者に聞いたのだが、ビニールハウスを建てる目的で農家の方に土地を貸したようだ。併し今となっては景観が損なわれたことを多くの人に残念がられ、生活最優先ながら僅かばかり後悔しておられるようだ。


「深 々 ②」~ F8・SS1/500・ISO200 ~


撮影は2014/12/21、今回は横構図だが三年前は縦構図を「up」した。その際の記事を読むと積雪により三脚を立てるスペースもなく手持ちによる撮影、更に先に書いたようにビニールハウスの骨組みを避ける目的で縦構図としたようだ。


「山眠る」では骨組みを削除しモノクロとした。手持ちによる通常露出ながら、適度に降る雪とモノクロ化により版画のような雰囲気になったと思う。


南会津を後にし只見川沿いを北上するが、この日は温かいのか雪混じりの雨となり、撮影できる環境ではなかった。それでも大沼郡金山町の大志集落では只見線を交えながら撮ろうとしたが、只見川には大きな工事船があり断念、金山町大字水沼字沢西、水沼橋からの第四只見川橋梁撮影に切り替える。

秋季、五度に渡り撮影した俯瞰ポイントはそれこそ山眠る状態、行くにはそれ也の装備をして冬山を登るようになると思う。

以前レタッチ前の画像を見せて頂きたいという要望があったが、今回は多くの変更点がありよい機会なのでupする。因みに「冬ざれ」の一コマ前の撮って出し画像になる。


「烟 ル」~ F8・SS1/400・ISO320 ~


最初にお断りしておくが、個人的にレタッチは肯定も否定もしない。大袈裟な切った張ったは別として、レタッチも含めデジタル写真だという考え方です。


さてレタッチ・ソフトは持っているけど、どのように仕上げてよいか分からないとよく聞く。確かに何から手を付けて良いものか悩むところだが、それは撮影時から既に設計図としてイメージすることが大事です。当ブログでも何度か書いているが、例えば日の出や夕焼けなどの輝度差がある光景、これは肉眼で見たように撮ることは不可能であり、後のレタッチがどうしても必要になる。


修正前の画像は実際の見た目と異なり殺風景、且つ天候により暗く重い色調となっている。明るく撮れば良いのでは‥と、云われそうだが、そうすると積雪や背景の空が白トビを起こし、この辺りを後のレタッチを想定=イメージして撮ります。


修正は主に下記の二点


1.樹木などの刺々しさ解消
車両部を除きコントラストを-補正、更にぼかし加工を適度に施す。


2.色調、明度の補正
全体的に白をやや強めにカラー化、積雪などが白トビを起こす手前まで明度を+補正。若干の白トビは1.のぼかし加工で補える。


仕上げは車両および橋梁部にシャープさを適度に施し終了。


以上になるがこれらは個々の好みにより大きく変わる。また今回の補正イメージは”冬ざれ”(草木が枯れ果てた寂しい冬の様子)を元にしている。


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