郡山市熱海町 ”麺屋 正遊”

いつも通りながら寄ることがなかった麺屋 正遊(しょうゆう)、今回は撮影を早めに切り上げ、昼時を帰路の途中に合わせた。寄りたかった理由の一つに白河ラーメンの代表格、”とら食堂”で修行されたとのことで、否が応でも期待が高まる。

店舗は国道49号線、セブンイレブンのある交差点から温泉街に入って直ぐ。2000年に開店とのことだがそれにしては古い店舗、おそらく何かしらの家屋を借りているのだろう。

メニューは醤油のみとなりワンタン麺やもつ煮もある。外見と異なり店内は改装され明るくて綺麗だ。客席は小上がり四人席と六人席が各一、テーブル四人席×二卓、二人席×一卓、カウンター三席となる。

チャーシュー麺 @920円


迷わずチャーシュー麺を注文。配膳された丼内のビジュアルは先の”とらや食堂”、及び田村郡三春町の”とらや分店 村田や”のラーメンとそっくりであった。異なるのはチャーシューがやや小振りということと、スープ表面に浮いた金色の油が多目ということだ。


まずはスープを一口、とても優しく鶏の風味が口内に広がる。ガツンと来る味覚は皆無なのだがこれは無化調故の味で、後からジワッと美味さが沁みてきます。但し個人的にはもうちょい塩を利かせても良いように感じた。
チャーシューはもも肉とばら肉からなり、燻した香りが食欲をそそる。噛み応えは肉々しさがありとても良いです。味付けは一般的な煮込まれたチャーシューからすると薄味だが、あっさりしたスープがプラスされることにより味わいが深まる。

ツルツルとした手打ちちぢれ麺。モチモチ、シコシコした食感と異なり、あまり噛まなくても喉を通る柔らかさ。このタイプを好まない人も多いが、個人的には好きな麺だ。


全体的に丁寧に作られたという印象を受ける一杯であり、先に書いたように化調に慣れた舌には物足りなさを感じるかも知れない。併しながら客足が途絶えることなく、人気の程が窺える。因みに営業時間が11:00~19:00と長いのが嬉しい。


郡山市熱海町高玉字二渡69-1 火曜定休