いわき市小名浜 工場夜景

25日の日曜、六週続けていわき方面へ出掛ける。冬季から春先は被写体が少なく時々は行くのだが、これほどまで続くのは珍しい。

というのも数年ぶりにいわき市小名浜字渚、サミット小名浜エスパワーをメインに撮影を行うつもりでいたのだが、五週に渡り煙突からの排出がなくずっと通うことになった。
という訳で明るい内に確認したところ今日は煙が排出されていたけれど、ちょっとその量が少なく気になった。それにしても明るい時間帯だと夜の景観と全くイメージが異なる。

夜になるまでいわき市平薄磯字宿崎の薄磯海岸へ行く。夕方が干潮時刻なので塩屋崎灯台と夕空をと思いきや、岩盤からなる海岸は砂に埋もれていた。この時期は鮮やかな緑の海草が美しいのだが撮影イメージを急遽変更する。

春の到来を待ち侘びた人々が三々五々、暖かさを満喫しております。そして私は夕暮れを待ち侘びるけど、次第に気温が下がり加えて立ちっ放しで腰がシンシンと痛む。


「ぢいつと渋った暗い海」~ F10・SS10・ISO320・C-PL ~


雲が全く現れず期待する夕景にはならなかったが、日没から20分ほど過ぎると灯台の照明が海面に写り込む。観察すると引き波が色濃く反映され、そのタイミングで撮影を行う。肉眼ではかなり暗い状況なので全体の明度を+補正、反対に灯台の明度は-補正。更に青の色調を+補正する。


薄磯海岸を後にし小名浜字渚へ向う。今回の工場夜景は今まで撮り溜めた月との合成を念頭に構図などを考慮するが、日中懸念された煙の量は矢張り少なく、更に海から吹く風向きによりイメージする煙の形状にならない。従ってまずは工場に近付いての撮影を行う。

まずは2015/10にupした「月を撃つ」に準じた内容で撮ってみる。煙突を仰ぐ構図は通常の三脚では不可なのだが、カメラをクィックシューや雲台への取り付ける際、前後逆にすると画像のように90°仰ぐことが出来る。但し各ハンドルも反転し慣れないと使い辛い。


月を撃つ op.2」~ F8・SS25・ISO200・2 Composite Photo ~


先に書いたように月を置くスペースを考慮しフレーミングする。本来は2015/10の画像のように夜は海に向って風が吹き煙は右側に流れるのだが、これはこれで良いように思う。煙突周辺の光芒やモヤを除去しモノクロ化する。月画像を合成後に煙の明暗などを調整。


Midnight Harem」~ F11・SS25・ISO200・2 Composite Photo ~


この構図、立ち位置で撮るのは何年ぶりだろう。光芒を意識し絞りF11を選択し、白トビを極力抑えたSSとした。その露出で補えない明暗は後にレタッチで補正する。


「夜の歌」~ F8・SS25・ISO125・2 Composite Photo ~


昨年末から何度か撮ってはいるものの、思うような内容にならなかった構図。SSは光跡に合わせ25秒とする。そのままだと工場は完全に白トビを起こすのでISOで明暗を調整、暗い部分は後の補正を想定し露出を決める。


この画像の撮影時間は21:50頃、次第に行き交う車は少なくなり、薄磯海岸での腰痛に加え疲労感が色濃くなってきた。以前ならまだまだ大丈夫であったが、気付けば体力が落ちてきてるなぁ‥と、実感した次第。


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