那須郡那須町 堂の下の岩観音+etc

先日も書いたように各所で一気に咲き出した桜に行動が付いて行けないのだが、毎春通っている那須郡那須町芦野の堂の下の岩観音も今が見頃と五日の木曜、急々と出掛けた。

週末を予定していたのだが、天気はあまり優れず何より既に満開状態となっていた。

此処は菜の花の写り込みをメインに撮る以外、太陽が昇る前の早朝、ないし14:00以降の陽射しが傾く頃が撮影に適してる。つまり陽光が降り注ぐとお堂の屋根に樹木の陰が残るなどなど、各部のコントラストや輝度差が激しくなる。

併しながら空の出現を期待し11:00頃に到着、結果としてその空が現れず久し振りにお堂まで登ったり、昼食を摂り近くの那須郡那須町芦野の遊行柳を撮影し午後に再訪。

堂の下の岩観音と同様、遊行柳も平日ながら人出が多い‥というか、自分もその一人か。因みに上田秋成は「菊花の約(ちぎり)」で柳を軽薄の例えとしているが、自分も風に戦ぐ様はあまり好みではなかったりする。


「森竝は風に鳴るかな」~ F5.6・SS1/200・ISO250・C-PL ~


以前近づいて撮影したことがあったが、今回は国道294号線沿いの歩道から撮影。背景の山々をぼかしたイメージが浮かび絞りをやや開けた。長露光で柳の葉をぶらす考えもあったが、強めの風が吹き自然と揺れる状態のままで良いと判断。
現像は背景の樹木にぼかし加工を施す。鳥居奥に大きな案内板のようなものがり、それがかなり目立つので消去する。


風 情」~ F8・SS1/80・ISO400・C-PL ~


例年の立ち位置、構図で撮影。光具合は大きな雲に太陽が隠れた状態。14:00を過ぎると桜のみに陽射しが当たるようになるが、満開の花々は乱反射を起こししっくりこない。更にまだ葉のない樹木など思う以上に画面内の色情報が多く、起伏の激しいコントラストの強い画像になってしまう。
従って現像は全体のコントラストを抑え、モノクロ化の後に必要な色だけを拾い出した。また桜とお堂、そして岩周辺以外の明度を-補正した。


-- 追加画像 -- 2016/04/06に撮影した画像を追加でupする。

岩観音の下部には菜の花が植えられ、水を張った田んぼにその菜の花や岩観音の桜が写り込む。併しそれらを全てフレーミングすると散漫的になってしまい、写り込みは写り込みで別なものとして撮影した。


不思議なお話を」~ F5.6・SS1/80・ISO200・C-PL ~


菜の花の上部をもって撮り込んでも良いのだが、手すりが入ってしまいこれがギリギリのフレーミング。間近の菜の花は良いのだが、田んぼの写り込みは彩度もコントラストも映えず、その辺りを主にレタッチする。


写り込みなのにC-PLを使っていることに疑問を抱く方がいるが、C-PLは照り返しを除去する効果の反面、照り返しを助長する働きもある。つまり照り返し除去効果MAXの反対側が照り返し助長MAXになります。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。