河沼郡柳津町 久保田の棚田+etc

12日の日曜、昨年の同時期に巡ったコースを今年も周ってみる。そのコースは那須塩原市板室の乙女の滝から奥会津へ向かうのだが、美しい新緑が次々と目に飛び込んでくる。

この時期は三年続けて通っているのだが、矢張り新緑の時期は美しい。併しながら続けて通っているから気付くのだが、上画像、白丸部分の枝は枯れてしまったのか、昨年から葉は伸びていない。下にupした動画は一昨年のもので、葉が残る様は更に風情がある。


「緑陰滴ル」~ F8・SS1/3・ISO200・C-PL ~


二年続けて正面からのフレーミングということもあり、今回は滝に寄った画像をupする。この立ち位置からだと構図内の新緑は少なくなり、ゴロゴロした岩により重々しさが際立つ。従って新緑のイメージから離れ暗めの露出で撮ってみる。


早朝は陽射しが入り込まずC-PLとISO調整で低速SSが可能であり、言い換えると陽射しが入り込むと輝度差に悩むようになる。滝上部には県道266号線があり、新緑によりカバーされるが、その明るい部分はどうしても白トビが生じるため後に補正する。


新緑を眺めながら六十里越えと云われる国道252号線、南会津郡只見町大字田子倉字後山の旧田子倉周辺へ向かう。浅草岳登山及び田子倉湖の釣り客などの駐車場には田子倉無料休憩所があり、此処を拠点に只見線の撮影を行う。画像の赤線部分は只見線々路。

上画像は休憩所の裏側になる只見沢と浅草岳。下画像はスノーシェッドから白丸部の旧田子倉駅を望む。昔の画像を見ると只見川や旧田子倉駅が見渡せるのだが、手前下側や駅周囲の雑木があり、スノーシェッドの上に登らないと景観は宜しくない。


爽風はこぶ ①」~ F8・SS1/250・ISO250 ~


爽風はこぶ ②」~ F8・SS1/250・ISO320 ~


撮影時刻は前後するが、①15:50通過の下り2425D、②14:18通過の上り2424D。この日は晴れ時々曇りの天気予報であったが、両便とも撮影時は曇ってしまいコントラストの映えない状況だった。背景に雪山を配するため白い空はなるべく避けたい、従って①②とも雪山と空をギリギリにフレーミングした。


撮影前よりタイトルのイメージがあったのだが、曇り空にはそぐわず全体的に明度をプラスした補正を行う。分かってはいたことだが、②手前側の雑木はかなり良くない。


因みに小出~只見間は新津運輸区所属車両になり、会津若松~会津川口間の郡山総合車両センター所属の東北地域本社色とは車体色が異なる。


只見を後にし、予定していた河沼郡柳津町大字久保田字下居平甲”久保田の棚田”へ向かう。夕景目的なのでこの空模様では如何なものだろうと懸念したが、薄っすらと太陽が顔を出し何とかなりそうな気配。

昨年も書いたが2015年の映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」は柳津町がロケ地となり、久保田地区には松田龍平が演じる主人公タケが住んだ旧家屋が今もある。


「暮レ泥ム」~ F8・SS1/15・ISO200・C-PL ~


福島県内には広大な規模の棚田がなく個人的にここは希少だが、立ち位置は限定され構図は同じものになってしまう。併し夕暮れの状況次第で面白い画像になると思う。見たままの色合い表現でWBは5800kを選択。C-PLは照り返しを抑えるためではなく、反対に反射を引き立たせる側での使用。現像は日没間際、部分的に赤くなった空の色を使い色調補正、及び右上の集落部分の明度を+補正。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。