大沼郡会津美里町 ”中華ラーメん 親不孝店”

旧会津高田町の伊佐須美神社の近くにあり、赤・黄二色の外装が否が応でも目を惹く”中華ラーメん 親不孝店”。予てよりその存在は聞いていたが今回初訪問。

オーナーの野崎仂(つとむ)さんは2000年の三宅島噴火、そして2011年の東日本大震災と二度の災害に遭われながらもラーメン店を営んで来られた。詳細は会津美里町の「サイト」をご覧下さい。

メニューはラーメン類のみだが、セットに半チャーハンがあるように壁メニューには五目チャーハンも記されていた。二年前に開店した店内は明るく、客席は四人席テーブル×五卓、カウンター四席になる。

みそラーメン @900円+大盛り @150円


話しで聞いていたみそラーメンを注文、空腹だったので大盛りを頼んだものの、メニュー表に大盛り価格は明記されていない。赤いスープは見た目ほど辛いわけではないが、スープの熱さと相俟って口内に心地よい刺激を与えます。併しながらその熱さの中にあっさりとしたまろやかな味わいが後を引く。


一般的な味噌ラーメンは炒めた野菜が沢山乗っているが、此処ではその量は少なく変わりに生野菜が大きなウエイトを占める。炒め野菜はキャベツではなく白菜が使われており、生野菜は玉ねぎ、カイワレ大根、千切りニンジンなど、先のあっさり&まろやかさの要因はこれらの野菜に加え、秘伝と云われる自家製オイルによる風味なのかも知れない。因みに野菜は小さいながら店舗脇の畑で自家栽培とのこと。

多加水の平打ち中太縮れ麺は、多加水特有のプリプリとした食感がとても良いです。スープがよく絡み、スープの持つまろやかさが麺の美味しさを尚のこと引き立てている。


さて話しは変わるが普段なぜ味噌ラーメンを食べないのか、それはとても簡単で個人的に味噌ラーメンといえば、今は無き二本松市の”若竹”だ。今から40年ほど昔の話しになるが、後にも先にもこの店で食べた味噌ラーメンを凌駕する味に未だ出会ったことが無く、全てが見劣りしてしまうからだ。そんなこともあり親不孝のみそラーメンは美味しいのは美味しいが、私の求める味とは異なる内容だった。


大沼郡会津美里町字高田道上2844-1 水曜定休