南会津郡只見町 只見ダム+etc

毎日暑い日が続いてる。こうなると日中の撮影を避け、早朝に足早で撮影できる場所に行きたい。という訳で撮影予定が立たぬまま21日(土)、先週の南会津郡只見町会津蒲生駅の撮り直しを主に出掛ける。 

国道252号線沿いの早戸駅や霧幻峡周辺は先週同様に霧が立っているが、第四只見川橋梁付近は矢張り宜しくない。併し会津川口駅を通ると、土日の始発便には珍しく三両編成の車両がスタンバイしており急遽俯瞰ポイントへ戻る


「烟 ル」~ F8・SS1/100・ISO500 ~


05:40頃通過の上り422D。四週続けての始発便撮影、このような画像は現像の際にコントラストや明度の補正が必要になるが、比例して画質が荒くなってしまう。


雨が降らずに暑い日が続くと川霧の発生率が多くなる。併し始発便が過ぎるとどっと暑さが身体に張り付いてくる。流れの緩い川と霧の多湿感は、例えると潮風のように身体や機材がベタベタになってくる。


霧幻峡が気になるが、予定通り只見へ向かう。途中の河井継之助記念館や会津蒲生駅近くの第八只見川橋梁付近は霧が立っており、南会津郡只見町大字只見字赤沢の只見ダムまで足を伸ばす。というのも昔々ダムの川霧を見たことがあるからだが、タイミング良く素晴らしい光景となっていた。


Tadami Gate」~ F8・SS1/250・ISO200 ~


立ち位置は国道252号線、会津ただみ振興公社が管理する歳時記会館からダムを渡った川向い。田子倉ダムとこの只見ダム間の只見湖は辺りを覆い尽くすかように霧が立ち、ダムが現れたり消えたりと当初は三脚を使っていたが手持ち撮影に切り替えた。


既に太陽は登っているが霧が立ち込め空は曇り状態となり、これが個人的にイメージする川霧だったりする。その薄明かりの空模様により手持ち撮影でも難なく撮れる露出に、場所を変えながら撮影枚数も多めになった。


ダムからの帰路となる会津蒲生駅は先週と異なり草刈りが行われ、レールが完全に現れていた。これは地元の方が行ったのか、それとも復興工事の一環なのかは不明。何れにせよそのレールをメインとし、駅舎との兼ね合いを考慮すると縦構図が適しているようだ。


あしたぼくはどこかへいきたい op.6」~ F8・SS1/320・ISO200 ~


先週は暑さと雑草に構図が決まらず早々と切り上げてしまったが、今回は手持ちながら腰を下ろしたり膝を付いたりと構図を模索する。縦構図なので背景の鷲が倉山もフレーミングする。駅裏にある民家も入ってしまうのだが、これはどうしても省くことが出来ず、後のレタッチで明度を落とすことにする。


そのレタッチはモノクロ特有の明るい箇所は暗く、暗い箇所は明るくといった方法でコントラストと全体の調子を整えた。


08:00前に会津蒲生駅の撮影を終える。併しながら既に陽射しは強く、立っているとクラクラする程だ。金山町や三島町に戻り午前中の只見線撮影も可能だが、この陽気ではどう撮っても上手く行くことは無さそうなので、大沼郡昭和村大字喰丸字宮ノ前の旧喰丸小学校に立ち寄り帰ることにした。


「がっこぉ」~ F8・SS1/80・ISO200・C-PL ~


春先の修復工事完成時に来て以来の旧喰丸小学校、工事後に三脚を立てて撮影するのは始めてだ‥というより、この時期の撮影はあまり行わないが、イチョウの木の下にあるテーブルと椅子が映画「ハーメルン」そのものだった。


工事前は錆びたトタン屋根や壊れた窓、そして校舎左屋根を覆うビニールシートなどなど、正に朽ち行く廃校だったものの、現在の古くて新しいという佇まいに良くも悪くも改修・修復技術の巧みさを感じる。
作秋は工事中だったため、次回の撮影は二年ぶりとなる秋の紅葉時になると思うが、以前に増して校舎の存在が力強く感じるのは私だけだろうか。そして右側にあった校舎修復後に新設された”蕎麦カフェ スコラ”も気になるところだ。


さて旧喰丸小学校の撮影を終えたのが08:50頃。誰もが奥会津の冬は寒くて豪雪のイメージを抱くと思うが、そのイメージに反して夏は夏でかなり暑く、最初の予定通り無理せず帰宅することにした。


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