いわき市小名浜 ”支那そば 一力”

四月以来となる”支那そば 一力”。ずっと食べたいなぁ‥と、思っていたが、久しぶりの店先は明るめの暖簾に新調されておりまして。

メニューは醤油ラーメンの他に04月~11月は塩ラーメン、12月~03月は味噌ラーメンが加わり、そして平日限定のミニチャーシュー丼とシンプルな内容。食券方式を好まない私だが、これだけシンプルなら迷うことは少ない。

暫し駐車場で待って開店と同時に入店。開店と同時じゃないと、特に祭日はあっという間に席が埋まってしまう。因みにこの日も即満席となった。

店内は四人テーブル席×二卓、六人BOX席×二卓、他はカウンターが九席。厨房出入り口の上に飾れらた師匠佐野実氏との写真。店名からお分かりのように、店主は佐野氏に教えを請うている。

ラーメン @700円+大盛り @100円


いつもはチャーシューメンや特ラーメンなのだが、今日はシンプルにラーメンの大盛りとした。冒頭でずっと食べたいなぁ‥と、記したが、その理由は小麦の風味を感じる麺を食べたかったからだ。


その麺の前にスープを啜る。魚系のマイルドな風味が口内に広がり、やがて動物性の深みのある味わいに切り替わるが、この絶妙さが堪らなく美味い。画像では隠れて見えないが、太くて存在感のあるシナチクもまた良いです。

細ストレート麺はコシが強く、独特な噛み応えと小麦の風味が鼻をくすぐり、麺を食べているという実感がある。そして気が付けばほぼスープを飲み干している次第。最近は大盛りの料金が150円や200円となり、+100円は良心的だと思う。


店によっては前回と味が異なる場合がある。果たして進化なのか後退なのかは分からないが、”支那そば 一力”ではそれを感じたことがない。併し食材が変われば味も変わるのは当然であって、それが良い方向、悪い方向の何れにせよ、客に悟られないよう少しずつ微妙に変えて行くのが大事なことなのかも知れない。


いわき市小名浜中町境4-11 月曜・第三火曜定休