双葉郡葛尾村 ”石井食堂”

2011年、双葉郡葛尾村の石井食堂は東日本大震災の原発事故により全村避難となり、田村郡三春町の「貝山応急仮設住宅」の仮店舗で営業を続けていた。2016年の夏に帰還困難区域以外が避難解除になり、翌年の7月、葛尾村の以前の店を再オープンする。

県道50号線沿いにある店舗。昔々オートバイに乗っていた頃に一度訪れたことがあるものの、その時に何を食べたかなどを全く覚えていない。

麺類、定食類、丼ものとメニューは多種。そしてチャーシューメンが550円などなど、麺類が低価格であることに驚く。

明るい店内は入って右側が食料品などを販売するスペースとなっており、客席は四人席テーブル×三卓、八人席テーブル×三卓、小上がり六人席×三卓。再オープンの際に様々なメディアに登場したことがあり、壁には芸人などの色紙が飾られている。

チャーハン @600円


そのメディアで取り上げられたのが上画像のデカ盛りチャーハン。おそらく丼二杯分はあるだろうか、先に低価格と記したがこれで600円とは素晴らしいコスパだ。味はくどさがなくあさっりとしており、この量を食べるには何かしらの味変が必要かも知れない。
ご飯自体は適度にパラパラとしておりベチャっとしている訳ではないが、ご飯に相反した玉ねぎやニンジンのシャキシャキ感がなかなか良いです。

気になったのはチャーシュー。画像のような大きいカットなど大いに受け入れたい所だが、どうも風味が良くない。例えるならラーメンスープの出汁を取った後の肉片といった感もある。味噌汁は具沢山で美味しそうなのだが、あまりにも薄味で飲まずに終わる。

チャーシューメン @550円


サマオクが注文したチャーシューメン。スープを味見すると矢張り薄味で独特の風味を感じる。昼時になり除染作業員やネクタイをしたサラリーマン、そして地元の人達と賑わい始め、中には先に注文しておいた料理をテイクアウトするなど、地域に密着した店なんだなと実感する。因みにチャーハンを半分ほど残し持ち帰るが、その容器は無料でした。


双葉郡葛尾村大字落合字西ノ内9 日曜定休