相馬郡新地町 白幡のいちょう+etc

01日(土)、広い福島県ではあるが、私が知る限り最後の黄葉となる相馬郡新地町駒ヶ嶺字白薄の”白幡のいちょう”へ行ってきた。

その前に相馬市岩子字坂脇の松川浦で日の出を撮ろうと早めに出掛けるも、上空には厚い雲があって思うように行かない。9・10月にも来ているが、その度に天候に恵まれない。


「仄々紅い」~ F8・SS1/3・ISO100・C-PL ~


太陽が登る大洲道路方面の撮影は中止し、南側にカメラを向ける。よい景観とはいえない干潮の干潟だが、版画を思わせるような色調とディテールに惹かれる。空と海面の紅色を+補正し、全体のトーンをやや-補正。


松川浦から”白幡のいちょう”までは凡そ10分、朝の斜光線に間に合いました。


新地町HPより・・・伊達政宗が新地に攻めてきた際に持っていた、イチョウのムチを逆さにさしたものであるという伝説から「さかさいちょう」とも呼ばれています。平成三年に町の天然記念物に、平成9年には県の天然記念物に指定になりました・・・


見頃は11月末から12月初旬。鳥居に掛かる程の鬱蒼とした枝ぶりであったが、昨年枝打ちが行われかなりすっきりしました。昨年はその切られた枝が直ぐ隣に置いてあり、構図的に撮影にならなかった。


陽 溜」~ F8・SS1/30・ISO200・C-PL ~


正面から捉えた”白幡のいちょう”の画像はよく見るが、個人的には右後方からの景観が好みだ。先に書いたように枝打ちされる前は空が見えない程であったが、これはこれで良いかも知れない。但し祠の上に遠くの電線が入ってしまうのは致し方ないところだ。


撮影に関しては至って普通の露出であるが、斜光線によって独特の色合い・温もりが表現されたように思う。補正はイチョウの黄色をやや強調した。


相馬から国道六号線を南下、時間が時間なのか通行車両が多い。夕方を待っていわき市平薄磯字北ノ作の海岸で撮影を行う。此処は9月にも撮った場所だが、干潮で潮位が下がりより海側に立つことが出来た。


「冬 汐」~ F6.3・SS1/8・ISO200・C-PL+ND8 ~


併しながら潮位が低いと波打ち際の形状が宜しくない、且つ構図も決まらない。従って薄暮時まで波の流し撮りを行い時を潰す。偶然の産物というか久々なので上手くタイミングが合わず、下手な鉄砲‥の格言通りとなる。射し込む夕陽の赤と海面の青を+補正、全体の明暗を調整し弱めにソフト化を行う。


「空は破れて海となる」~ F8・SS1.3・ISO250・C-PL+ND8 ~


塩屋崎灯台がライトに浮かぶ頃、撮影開始。打ち寄せる波のタイミングを色々と図った結果、残照が残る様を選択してシャッターを切る。やがて灯台の回転灯が点るが、既に夕焼けは薄くなり全体に暗くなっていた。


現像は波打ち際の赤をやや+補正、同時に空の赤も反応する。全体の明度をやや+補正、灯台が立つ山々の黒ツブレを修正する。


続いて近くのいわき市平豊間字塩場で沖を行く船の光跡撮影を行う。6・9月に撮影を行った場所だが、現在は6月の画像をupしてある。つまりは毎度同じ構図・撮影方法だが、言い換えればちょっとした訓練みたいなものだ。


「わたしは夜に海をみる op.10」~ F8・SS726.7・ISO200 ~


この日は時間が早いからか、往来する船が多い。upした画像は左へ一隻、右へ二隻の計三隻の光跡になるのだが、賑やか過ぎるような感もある。その光跡に加え実はupするか否か迷ったのだが、それは風がありブレが生じている、干潮なのでどうしても手前の海岸が一部入ってしまうなどなど。


長露光撮影はアンバー調になるためWBを4000kとしたが、現像時に3600kに修正。全体の青味を強調し、光跡の色調を+補正。


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