昨年の写真

恒例となった年の初めに自画自賛・自己満で昨年撮った(プリント)した写真から数枚を選ぶのコーナーです。私の場合、定期的に同じ場所を回る撮影スタイルであり、今回も新たな画像・景観が少ない一年となりました。


同じ場所に何度も通うということは、例えば恋をすればストーカーじゃないけどその相手のことが気になり知ろうとする。写真も同じで目にした光景に恋をすれば、春夏秋冬そして朝昼晩の様子を知りたくなる。つまり初めての場所ではなかなか恋に至らず景観の良し悪しに気付かない。おそらくそれはセンスが希薄からだと思うが、何度も通うことで技術やセンスの無さを補う方法だ。


そして何度も通うこの方法は遠い場所では大変なことになり、いつも日帰りで済む近場ばかりになっている次第だが、選んだ五作のうち一枚だけが県外で他は全て県内になる。

以下、タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像になります。


01/20「Undertow
年に数度通う茨城県大洗町の神磯鳥居。この画像は引き波にウェイトを置いて撮影する。波の表情は撮っては確認の繰り返しとなり、徐々にそのタイミングが分かってくる。


03/04「春 兆
相馬市の松川浦漁港。夜明け前は特徴のある雲が現れず散々な結果となったが、太陽が昇り出すと薄っすらとした雲に隠れ、手持ちによる撮影を行った。


09/16「岩竝は風に鳴るかな
いわき市小名浜の塩屋崎灯台。いつもは灯台の近くからなのだが、ちょっと離れた位置から撮影した。雲の表情や色合いなど、自然の景観はその時そこに居る人だけのものだ。


09/30「秋 霖
初の撮影となった石川郡浅川町、城山公園からの水郡線俯瞰。初の場所ではなかなか撮れないと最初に記したが、時間を掛け空模様も考慮しながら撮影した四便の中の一枚。


10/28「秋纏ふ
毎秋撮影している大沼郡金山町の第四只見川橋梁。毎度毎度の定番構図だが427D通過時、紅葉の季節は日が陰り光線がしっとりする。これも恋をし通って知ったこと。


12/09「深 々
大沼郡三島町の第一只見川橋梁。通称JRCMポイント。撮影直後は降雪とラッピング列車の通過でイマイチ感があったが、後々これはこれでと妙に気に入った一枚。


一日は初日の出を見てきた。自然の景色はその時その場所に居ることが大事であると改めて気付く。そして素人が云うのも何だが撮影技術などは後からのものだと思う。夏季、私は只見線と川霧の撮影が多くなるが、これなどはその最たるもので写真の出来不出来は霧の状態次第、即ち如何にタイミング良くその場所に立つか、強いて云えば色々な意味で通うことこそ最大のテクニックといえるのかも知れない。