東茨城郡茨城町 涸沼+etc

10日(日)、寒い日が続き、更に天候も良くないので暖かさを求めて東茨城郡茨城町大字上石崎の涸沼へ向う。ゆっくりと06:30頃に家を出たが、南下するに連れ積雪量が多くなり、県南の塙町や矢祭町は凡そ10cm以上積もっているように見えた。


茨城に入り積雪は少なくなったものの日陰はアイスバーン状態となっており、おそらく此方の冬タイヤ使用率は少ないのだろう、国道245号線沿いでは明らかにスリップによる事故が数件発生していた。

そんな訳でいつも以上に時間を要し到着、昼食後に涸沼へ向う。まずは鳥撮影の方々が集まる周辺を散策。画像の赤丸部分はいつも夕景撮影を行う場所。

涸沼には様々な種類の鳥が生息すると聞くが、大きなレンズが並びます。場所は県道106号線と涸沼に挟まれた一角となり、水路と各戸用の古い木製の橋など新緑の頃に向けてのロケハンです。

さて先に書いた夕景撮影地、停泊するボートが今まで見たことがない角度になっている。希望としては此方に船尾を向けて欲しいのだが、こればかりは致し方ない。昨年十一月の撮影記に書いた通り、三月と十月は右奥に見える筑波山に陽が沈みダイヤモンド筑波になるようだ。つまり太陽の沈む位置によって構図が変わり、更にボートの位置などで画角も変わってくる。


そこはかとないけはひ」~ F6.3・SS1/4000・ISO250 ~


陽が傾く前の撮影。手振れ防止機能のない中望遠レンズ、且つ手持ちなので高速SSとなった。反逆光での撮影なので左側は白トビ、漁具は黒ツブレとなるが、後のレタッチを想定している。イメージとしては水面のキラキラ感を描写したかったのだが、なかなか思うように行かないものです。


白トビや黒ツブレを修正し、コントラストとオレンジ色を全体的にやや+補正。鳥は右下にうつむいており、小さい画像だと分かり辛いと思う。


空もしづかに流るころ」~ F8・SS1/640・ISO500・C-PL+ND4 ~


今回も良いタイミングで舟が漁場に向いました。SSとISOを設定し画像を確認するとイメージする明暗とならず、咄嗟にND4を装着する。今になって思えばISO感度を落とせば良い訳だが、独特の色合いと表情に仕上がったかも知れない。併しながら返す返す先に書いた停泊するボートの向きと位置が悔やまれる。


日没後は残念ながら空が染まることはなく撤収、現像は湖沼特有の水平を補正。その他は色合いと明暗の調整を行う。


さて涸沼に通い同じような構図で撮る理由、それは同じ立ち位置であってもその度に変わる景観と静けさだ。特に太陽と空や雲の相互関係は飽きることがない。但し最近はその静けさを邪魔するものがある。それはこの画像の撮影中もだが、ブーンブーンとドローンの飛行音が五月蠅く、興醒めだということだ。


帰路の途中、東茨城郡大洗町磯浜町の神磯鳥居に寄る。前回の撮影ではボツとなった神磯鳥居の遠景だが、撮影を始めると空に光跡が写る。肉眼では見えず、写ったり写らなかったり一体何だろうと疑問に思った。


因みにこの画像の露光は一分。一分でこれだけの移動距離なのでおそらくこれも先に書いたドローンかもだが、風景撮影には傍迷惑な存在となりつつある。


海鳴りが聴こえる op.2」~ F8・SS5・ISO200 ~


後ろ髪を引かれたのだが、涸沼で日没を待つことなく来て正解だったかも知れない。やや赤味が残る空と海面上に靄がかかった景観が美しい。これ以上暗くなると彩りが汚くなり描写も良くない。


この画像にもドローンらしきものが写りその部分は処理した。構図的に鳥居の立つ岩場の面積、特に下部を多くしたいのだが、砂浜が入り込んでしまいこれがギリギリのフレーミングとなるかも知れない。


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