太秦ライムライト

昨年の六月に公開された「太秦ライムライト」を観た。感想を一言で述べるならとてもカッコ良かった。亡くなった健さんが昭和の男の寡黙、且つストイックの代名詞のように云われるけど、55年間で初主演となった福本清三も正にそれに相応しいと思う。

ストーリーは昔ながらのチャンバラ時代劇が消えようとしている現在の太秦を舞台に、チャップリンの「ライムライト」をモチーフに描いたヒューマン・ドラマ。
内容や進行に難しさはなく、それが演技を含め出演する人物を観察できる展開になる。個人的に佐幕派であり新選組フリークであった私からすると、ちょいの間ではあるが往年の土方歳三役、栗塚旭が出演していることが嬉しい。また映画初主演となるヒロイン役の山本千尋の目力が印象に残り、可愛いし将来この娘は伸びる、などと勝手に思い込む w


子供の頃から悪役・斬られ役としての彼の存在は知っていたが、福本清三という役者として意識したのは2003年の映画「ラストサムライ」だった。日本古来の精神性が描かれたこの映画もカッコ良かったが、その中でそれこそ絵に描いたような寡黙な侍の姿が適役だった。従って「太秦ライムライト」は予てより興味深々、そもそも台詞がなかった役者なので音量を上げないとちょっと言葉が聴きづらい場面があるものの、却ってそれが彼の素の自叙伝のように見えてくる。


最後のシーンで斬られた彼は桜散る中で倒れ、その後の展開は一切なく映画は終わる。この幕引きがまた印象に残るのだが、先程の健さんも含め男のカッコ良さの一つでもある寡黙さ・ストイック性を求むのであれば、矢張り男は余計なことは喋らない方が身の為でもあると改めて感じた。そして福本氏のように贅肉をそぎ落とした身体に改革しなければ‥と、出来もしないことに反省を促すのであった。


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2015/02 撮影記

●01日 いわき市平 二見ヶ浦

「蒼 月」~ F8・SSVarious・ISO200・C-PL ~


国道289号線でいわきに向かう。連続で通っているので何を撮るといったプランがなく、平豊間合磯の二見ヶ浦周辺で時を過ごす。二見ヶ浦は3.11の津波で岩が壊れる前は伊勢市の夫婦岩に似た景観であったのだが、現在は画像のようになっている。


プランがないのでイメージも湧かず、更には強い海風に身体は凍え三脚も飛ばされそうで撮影は思うように行かない。併しまだ明るい空に上った月を撮り込む画作りを思案する。月はかなり高く海上の岩々とはファインダー内に収まらず、月は手持ち海は三脚に載せ二重露出で撮る。重要な月の位置はファインダー内のグリッド線で凡その目星を付けるが、何度かの撮り直しを行う。暗くなり水平線の彼方を行く大型船の光跡を多重露出で作画するが、月が明るすぎ思い描くような結果にならず断念した。


●14日 相馬市岩子 ~ いわき市四倉町 八茎不動滝

「Honoka」~ F8・SS1.6・ISO200・C-PL ~


今日は夜明け時が目的なので早朝よりの出発となった。到着すれば確かに天気予報通り晴れてはいるが、水平線上に厚い雲があり映え渡るような光景は期待出来なかった。従って水面に反射する淡い色彩に主眼を置いてみたのだが、捉え所のないような絵になってしまったというか、もっと抽象画のような方向へ持って行けば良かったのだろうか。


撮影はC-PLを使用、太陽が登らない内は色彩が汚く水面を照らし始めた時を撮る。因みに左画像の太陽が登る前のSSは6秒、登った後は1.6秒、先月の撮影記でも触れたが、内海の波の表情は必要以上に長露とはしない方が良い。


「瞬 光」~ F10・SS1/10・ISO100・C-PL ~


続いて昨年末にも訪れたいわき市四倉町八茎の八茎不動滝へ向かう。というのも、その際の写真をブログにupはしていたものの面白くなく撮り直しを行うためだ。イメージとしてはブログにupしていた画像同様、滝より岩場に根を張った木がメインになる。この木の上部には葉が茂り構図としてどこ迄のフレーミングを行うか、その辺りが思案の為所だ。


撮影は露出的にC-PLのみでNDは使用せず、陽射しによる輝度差を解消するため全体像は日が陰る瞬間を待つ。先程の構図だが、木の殆どをフレーミングすると根元の生命力が希薄になり、中間部までを縦構図で納めた。陽射しが陰るのを待つ間、滝の横側に立つと虹が現れており、水流に露出を合わせ撮影を行った。



@タイトル付きの画像はMain Blogをご覧下さい。


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2015/01 撮影記

●24日 相馬市岩子 ~ いわき市久之浜町

「黎 明」~ F11・SS1/80・ISO100・C-PL+HALF ND4 ~


久し振りに早朝より相馬からいわき方面へ出かける。併し寝過ごして予定より一時間遅い出発となり、相馬の岩子で準備を行う内に太陽が昇り始めた。想定としては夜明け前をイメージしていたのだが、急遽そのイメージを切り替え撮影を行う。
水平線の構図なのでHALF NDのハードを使い太陽光を抑えるが、帰宅後PCの大きな画面で見てみるとソフト・タイプでも良かったかも知れない。他にはC-PLを使い長露とはせず適度な露出で波のうねりを残す。松川浦は内海で普段は穏やかなので、明暗環境によってだが無理に長露とはせず波の小刻みな表情を捉えた方が面白いかも知れない。
現在岩の子周辺も護岸工事の真っ只中であり、細い海沿いの道をダンプが行き交いゆっくり三脚を立てて撮影している状況になく、撮影を行うのであれば早朝を予定した方が良い。


「潮 音 -sion- ①」~ F10・SS1/3・ISO100・C-PL+ND8 ~


「潮 音 -sion- ②」~ F10・SS1/5・ISO100・C-PL+ND8 ~


続いて久之浜町弁天島の砂浜で撮影を行う。弁天島は最近でも何度か撮影を行っており、今回の被写体ではない。というのも仕事で暫く撮影が行えなかった期間、波を流し撮りするとどうなるか考えていたのだが今日はその実験となる。
流し撮りとなれば露出時間の算出となり、これは現場の明暗と個々のイメージから割り出すようになる。今回はSS1/4秒周辺でC-PLとND8を使用し後はタイミングを見つけるようなるが、長時間に渡り波を追い掛けながらシャッターを切る。個人的な感想としては縦構図の方が絵的にバランスが取れた内容になるように感じた。また可能であれば朝夕の色彩を取り込んだ方が豊かな表情になると思う。


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猪苗代湖天神浜 しぶき氷

午後から家人と猪苗代湖天神浜のしぶき氷に出かけた。露店が出ていて驚いたが、今日は小平潟天満宮の祭典が行われていた。氷はここ数日の暖かさでかなり融けていた。特に本日は穏やか過ぎるというか風もなく湖面に浮かぶ氷は皆無で、昨年に続き今回もハズレとなってしまった。

所でこの冬は寒い寒いと聞くけど、家の周囲じゃ5cm程の積雪が一度だけ、且つ早朝車の窓ガラスや地面がバリバリに凍っていることは稀で、二月になってどうなるかは不明だが暖冬といえば暖冬なのかも知れないなぁ‥。


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南相馬市原町区 円明院

下記記事は2013/12のものです。


予てより娘が行ってみたいといっていた南相馬市原町区小浜の円明院。3.11の際、押し寄せる津波が院前で止まった、光彩を放つ写真が撮れるなどなど色々と話しは聴いており、それではということで下見に行ってみた。場所は国道六号線沿いセブンイレブン原町大甕店の裏方面になり、ここから先の六号線は通行止めになっている。

院の駐車場から直線で凡そ400m先に海が見える。院の入り口には世界一のパワースポット云々との派手な装飾があり、そもそも信用などしていないが既にこの時点で俗物的、且つ懐疑的な印象を持った。

早朝なので訪れる人はおらず、観光地の入場券売り場の如し場所に居るとボランティアの方が応対に出てきた。聴けば本堂にて土日の12:30から行われる住職の講和を受けた者だけが奥の院へ進むことが出来るようになり、奥の院では先述した写真の光彩など様々な現象が体感できるとのことだった。

さて円明院の「HP」には一切記載されていないと思うのだが、その講和を受けるには画像のように参拝料が必要となる。一度講和を受ければ平日でも奥の院へ行くことが可能となるようだが、「大願を願い叶えたい方 一萬円以上で満開に開く」、更には「しっかり御浄財下さい」などと書かれており、非常に怪しいというかその辺りの霊感商法と変わりないではないか。


個人的にこの世に宗教などは必要ないと思っている。先祖を敬い手を合わせることは人として当然のことであって、それ以上でもそれ以下でもない行為だ。そういった当然の行為に対し供養が足りないなどなど余計なお世話であって、不安に突け込み粗大ゴミのような壷を何百万で買わされたり、更には宗教の対立は紛争や戦争が勃発する要因となる。因みにネット上で光彩の写真を数々見たが、個人的に多くは単なるフレアのように思える。


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