乙字ヶ滝経由いわきへ至る
09日(日)、先週の奥会津は記録的な大雪で只見線全線で運転見合わせが続いた。仮に運転したとしても、車が雪に嵌り周囲に迷惑を掛ける畏れもあり、今の状況では行かない方が良い。実のところ暫く只見線の撮影が続き、週末は海にでも行ってみようと思っていたところだ。

そんな訳でゆっくり起き、まずは石川郡玉川村大字竜崎字滝山の乙字ヶ滝へ行ってみる。水量は少ないが、滝名である乙の形状をメインに画作りするので何とかなる。また画像では晴れて輝度差が生じているが、次々と雲が流れているのでそのタイミングで撮影を行う。

以前、柵の外側には松の幼木や雑草が蔓延り景観が損なわれていた。そのことを玉川村へ伝えたところ逸早く改善されたものの、それから数年が経ち赤丸部分の枝が滝に被さるようになってきた。いつもは柵の外側に立ち撮影していたが、今回は積雪により柵内から撮ったためか尚のこと写り込んでしまう。

「寒 瀑」~ F10・SS1/15・ISO125・C-PL+ND8 ~
以上の理由から松の枝を省きフレーミングした結果、やや窮屈な印象ではあるが水量の少なさを感じさせない内容になったと思う。度々書いていることだが、私的に滝の撮影は曇り時が好みであり、SSは水流に聴きながら極端に遅くはせず躍動感を残す。またC-PLの効果をMAXとはせず、岩々を黒ツブレさせぬよう適度に様子を見ることにしている。

玉川村からいわき市方面へ向かう。夕刻まで時間があるので色々と見て周ったが、前々より何度も立ち寄っているいわき市平薄磯北ノ作の賽の河原へ行ってみる。震災前、多くの地蔵などは海岸の洞窟内に安置されていたが津波で壊滅。その後は暫く洞窟前に置かれ現在は小高い山の上に移動した。因みに山の上に移動する前に撮った一枚 → 「生きてるって言ってみろ」。

画像はその山の上、且つ柵の外の断崖に立たないとこの景観を見ることが出来ない。賽の河原は以前より様々な心霊現象が語られており、それが朝夕の暗い時間帯の撮影を思い留ませる理由でもある。更にいつも強い風が吹いており煽られて落下する危険性大だ。

夕刻を待って賽の河原の目と鼻の先になる、いわき市薄磯一丁目の薄磯海岸で撮影を行う。福島県内では温暖ないわき市だが、冷たい海風が吹き体感温度はかなり低く寒かった。また干潮時刻の20:30が近いながら、その風によって波は高く思う場所に立てなかった。

「Lonely Evening」~ F8・SS1/1000・ISO500 ~
夕暮れを待っていると、波打ち際を名前も分からぬ鳥がトコトコと嘴で砂を突きながら歩き回る。咄嗟にカメラを三脚から外し手持ちで撮ってみる。望遠レンズに交換する余裕はなく、それ也に近付いても逃げる様子はなかった。
誰もいない冬の海岸、何を好んで私とその彼(鳥)は此処に居るのだろうか。冷たい風が吹く中で虚ろに問い掛けてみれば、それは答えのない質問だった。ただ彼は生きることに精一杯なのか、紅と藍に染まるステージに目もくれず足早に駆け抜けて行った。

「夕暮なんぞを見てゐた」~ F10・SS30・ISO200・C-PL+ND400 ~
雲焼けを期待したのだがイメージする景観にはならなかった。もっと左側に回って撮りたいのだが、先述したように寄せる波によりそれは叶わずだった。撮影に関してはND400を使用し打ち寄せる波を平坦化、且つ景観に暗さも加えた。

最後はいわき市岩間町川田、県道239号泉岩間植田線沿いの勿来IGCCパワーへ向かう。昨年12月には岩間町台の高台より「夜がそろりと降りてくる」を撮ったが、今回は画像のように見上げる撮影なのでアオリ現象が生じ、左側の常磐共同火力勿来発電所の煙突も歪んでしまう。

「夜と闇の狭間に於いて」~ F14・SS15・ISO100 ~
目の前を過ぎる車の光跡を撮り込む。何度か試してみると一台では暗く、続けて三台が通過するタイミングを待つ。露光はその通過する時間に合わせ調整した。アオリ現象はカメラ内の補正機能にて凡その検討を付けフレーミングする。そして帰宅後にフリーソフトの「ShiftN」を使い補正するが、現在の主流である4:3のアスペクト比だと縦横がカットされてしまう。
ソフトを使用せずにアオリを補正するにはシフトレンズによる撮影だが、とても高価なレンズだ。従って今回のように4:3のアスペクト比を維持するのであれば、広角レンズでカットされる部分を意識したフレーミングで撮影を行い、アオリ補正後に4:3でトリミングするのが一般的かも知れない。尚、広角レンズを持ってはいるが、普段持ち歩くことがなく次回此処での撮影の際は忘れずにバックに入れておくことにする。
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