奥会津、立秋の情景・・・午後の部
11日(日)、只見駅で折り返す只見線満喫号を大沼郡金山町大字滝沢字新田で撮ることにした。この只見川沿いの町道はいつも車で行き交っているが、夏期に撮るのは初めてかも知れない。

画像の石碑は只見線が不通となった2011/07の新潟・福島豪雨による只見川最大水位の印。周辺の田んぼを見渡すと他所に比べて稲穂の色付き具合が早く、もしかすると早生種なのだろうか一足先に秋の景観が広がっていた。

「秋 兆」~ F10・SS1/500・ISO400 ~
車両は13:07頃通過の上り9430D。昼前から現れた雲の表情は個人的に好物というのか、いつもより空の面積を多めにフレーミングする。線路の向こう側、国道252号線沿いにはまだ旧家屋が少なからず残っており、背景の山々が色付く頃や積雪時などの景観もまた良い。因みに立ち位置付近の町道は除雪が行われず、冬季は積雪の状態によって撮影場所が限られる。

続いて大沼郡金山町大字横田字上山根にて第七只見川橋梁を撮る。とはいえ橋梁を端に置き緑田が主ないし副題といった実験的な画作りをする。

「一雨毎ノ秋至ル」~ F10・SS1/500・ISO400 ~
車両は15:02頃通過の上り430D。待機中通り雨降る。気温はそれ也に高く暑いと云えば暑いのだが、時折り吹き渡る涼風と肌を濡らす雨水が心地良い。これからはこんな雨が降る毎に季節は秋に成って行くのだろう。イメージとしては車両をだいぶ手前側に置きたいのだが、そうすると橋梁が隠れてしまい緑田がメインではあるものの構成的に面白味が希薄になり、動画などを見ながらそれらの位置関係を再考したい。

「奥会津ヲ旅ス op.8」~ F10・SS1/500・ISO640 ~
午前中の撮り直しで大沼郡金山町大字横田字山根の山中踏切に戻る。変わらずに表情のある厚い雲があり、陽光も遮られてとても有り難い。車両は15:54頃通過の下り427D。画像の内容からキハ110の東北色や首都圏色が適しているかもだが、こればかりは思うように行かない。

夕刻は大沼郡金山町大字本名字下屋敷にて夏井川橋梁を撮る。「一ヶ月前」にも撮った立ち位置から更に山側に入る。この画像はコンデジで撮ったので勝手に明るくなっているが、山中は尚のこと暗く実際は背後の斜面から熊が降りて来そうな程の闇が迫っている。

「暮れ泥む」~ F6.3・SS1/100・ISO1000 ~
車両は18:48頃通過の上り434D。車両通過前の夕焼けは赤々と綺麗だったが、次第に薄れてしまいとても惜しい。車両の動体ブレを避けるSSの確保後、他の露出設定は無理に明るい表現を選択せず、暗い部分は暗いまま黒ツブレが生じても良いと思っている。

最後は大沼郡金山町大字本名字居村の本名駅にて小出駅へ下る終電を撮る。予てよりこの駅で闇の中に消え行く列車のイメージを持っていた。車両は19:06発の下り431D。
車両到着前に線路上にて三脚や画角、そしてピント位置を決めておく。車両が駅に到着してから線路上に機材をセットし撮影するのだが、初の試みはリサーチ不足というか力量不足というか、どうにもならないその内容に却って手持ちの方が良かった、露光時間が少なかったなどなど色々と省みる点が多々ありとなった。
さて僅かではあるが秋の気配を感じた一日の撮影を終え帰路に付く。431Dを撮ってからの帰宅は21:20頃になるが、そこから早風呂早飯の後にRAWデータをある程度現像し寝たのは翌日になっていた。02:30から起きていることを考えれば疲労困憊というか、内容や行程にも寄るが二日続けての撮影は到底無理な話しで、そもそもイメージが湧かずシャッターを切れない。
それらを思うと車中泊をしながら、連日只見線を撮っている方々のバイタリティの源は何だろうと考えてしまう。もしかすると旅や撮ることの楽しさが大きな原動力だと想像するが、先述したように私にはとても真似できないことであり尊敬に与えする。
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