奥会津の春は未だ遠く・・・午後の部
12日(土)、午後は会津平に戻り、昨年の六月以来となる大沼郡会津美里町字船場の向羽黒山城跡からの撮影。午前中と異なり気温は上昇、シャツ一枚となるが風が吹けば矢張り寒い。因みに二曲輪駐車場のトイレが移築され簡易水洗となっていた。


二曲輪展望台より磐梯山・阿賀川方面を望む。矢印が只見線の大川橋梁。立ち位置からこの橋梁までは直線で凡そ2kmありそれ也の望遠レンズが必要、且つ光具合や空気感などにより視界の良し悪しに大きく影響する。
一昨年の秋だったかこの展望台直下の樹木が伐採され、下画像の会津線の見通しが頗る良くなった。以前の撮影記でも書いているが、この場所は只見線と会津線両方の撮影が可能となり、例えば午後一の只見線が一往復する間に会津線は二往復の運行がある。その会津線の通過時間や車両番号などの仔細は省略するが、一粒で二度どころか撮り方によっては三度四度と美味しい場所であり、画像の一ノ堰羽黒墓地の種蒔桜も翌週には咲いていることだろう。

此方は二曲輪展望台の30mほど左からの眺め。矢印が会津若松市北会津受水塔、丸印部が会津本郷駅。これも以前の撮影記に度々書いているが、樹木の枝が伸びこの時期なら葉がないので撮れるのだが、このままだとそれさえ叶わない状況になりそうだ。

「会津春望 ①」~ F10・SS1/500・ISO100 ~
車両は13:17頃通過の下り427D。背景となる飯豊山の姿は見えなかったのでフレーミングから省く。雪融け水が流れるこの時期の阿賀川は着色したかのように青く、もしかすると俯瞰して初めて気付く色彩なのかも知れない。先述したように橋梁までの距離があり、列車の走行音や近付く気配も分からず、通過を見逃さないように目を凝らす。尚、会津線に関しては眼下を通過するので汽笛やジョイント音が耳に届く。

「会津春望 ②」~ F10・SS1/500・ISO100 ~
車両は14:04頃通過の上り428D。いつもは奥に広がる会津平をフレーミングするのだが、今回は手前側の街並みを撮り込む。画像の北会津受水塔と大川橋梁間には会津本郷駅がある。三脚を立てる位置や構図などを予め決めておけば停車中に移動し、同車両を異なる背景で撮ることが可能となるが、今回は余裕を持って上下便を各々の場所で撮ることにした。

続いて撮影場所を色々と散策すると耕された田んぼと飯豊山の景観に目が止まり、大沼郡会津美里町鶴野辺字押切甲の桧ノ目踏切周辺で撮ることにした。太陽はやや傾く時間帯となり。アンバー調の光が周囲を包み込んでいた。

「飯豊を背にし」~ F10・SS1/400・ISO200 ~
車両は16:57頃通過の上り430D。定期的に撮っている場所だが、毎回車両を何処に置くかを悩む。今回は右上に配置し手前側の田んぼを広く撮り込む。そして上部には飯豊山といった構成にするが、言い換えれば特段これといった景観ではないものの、只見線の車両が通過する事によって成り立つ一枚だと我ながら思う。

最後は大沼郡会津美里町米田字上谷地乙にて、薄ピンク色に染まり始めた空を背景に画作りする。矢印は「飯豊を背にし」の430Dを撮った場所。次第に日中の暖かさが嘘のように冷たい西風が吹き、想像だがそれは残雪の奥会津の冷気が山を越えて届いているのかも知れない。

「鴻雁北」~ F10・SS1/400・ISO320 ~
車両は17:28頃通過の下り431D。雁ではないが先々週、姿や鳴き声を確認できた白鳥がいよいよ見られなくなった。その変わりあちこちでトラクターが田んぼを耕す光景は、風は冷たくても花々はまだ咲かなくても長かった冬が終わり、この桜色の空のように確実に春は訪れているのだと想わせる。
さて気付けば撮影記を午前と午後の二部編成にするのは一ヶ月半ぶりのことになる。その間は撮影時間が短かったということになるが、久しぶりの早朝から夕方の撮影は些か疲れを感じた。まだまだ先のことだが酷暑の頃になると、一日通しての撮影は途中で息切れすることが多々あり、尚のこと体力的に難しくなるだろう。
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