会津平の桜咲いたよ...

M.Hermitage

19日(土)、数日前、会津若松の旧い知人より桜が咲いたと連絡が有り向かう。起床は03:30、外に出れば湿度が高くムッとした空気感はまるで梅雨時のようだった。

まずは大沼郡会津美里町字高田村東乙の宮川橋梁へ行く。家を出てから小雨模様だったのだが、若松市内に入ると強くなり撮影の可否を迷うも撮影地が近付くとパッと上がる。そんな天候の中で到着すると既に数台の車が停められており三脚が並んでいた。


「空はけふ東雲色らし」~ F10・SS1/400・ISO500 ~


車両は06:25頃通過の下り423D。イメージとしては朝陽も収めたかったのだが、こればかりは致し方ない。桜の枝ぶりの中に橋梁をどう置くかが此処から撮るポイントであり、殆どのカメラマンは低い姿勢で待機していようだが私は立った目線でのフレーミング。東を向いての撮影なので桜の花々はどうしても暗くなり、明度に加え色合いなどを補正する。


次を何処で撮るか悩んだが、菜の花が咲く大沼郡会津美里町寺崎字一ツ堂へ向かう。先週訪れた際に菜の花の”菜”の字も無かったと記したが、この日は残念ながら要約咲き始めといった寂しい景観だった。


「一雨しめり春の草」~ F10・SS1/320・ISO640 ~


車両は06:57頃通過の上り422D。咲き始めの数輪をメインに撮ってみる。こういった場合はいつも車両にピントを合わせるのだが、今回ばかりは菜の花にピントを置く。且つ中望遠レンズで撮ったので背景はボケて私らしからぬ内容。


続いて柳津町での撮影を予定しており一旦会津平を後にする。その途中、大沼郡会津美里町米田字池南乙の米沢の千歳サクラへ寄る。数年前から撮ろう撮ろうと思いながらずっと機会を逃していた。私的には怪物が触手を伸ばすかのようなそんな風体にも見えるこの桜、案内板にもあるように確かに花の色が濃い。


「悠久といふ時」~ F10・SS5・ISO100・ND400 ~


風は吹かず、そして流れる雲の状況からこれは長露光撮影が適していると判断。C-PLの必要性は無くND400でSS5秒、そしてND4+ND400でSS15秒などを試すが、雲の動きはSS5秒の方がドラマティックだった。私的には集落などの傍らに育ち、人知れずライトアップも成されないような桜に趣きを感じる。


所で近くに居た農夫が語っていたが、今年は一気に開花が進んだとのこと。そして老化が進んでおり、昔の画像を見ると明らかに花数がかなり減ってきている。


柳津入りし瑞光寺橋周辺を見て周れば、六部咲きと云った処だろうか、些かボリュームが少ないように感じたが、いつもの河沼郡柳津町大字小椿字下平甲から南東側を望むとそれ也のようにも伺え、此処から赤矢印の只見線を撮ることにする。


「春哮ル」~ F10・SS1/640・ISO200 ~


車両は08:48頃通過の下り425D。この時間になるとシャツ一枚で過ごせるような陽気になる。望遠越しの景観は桜の花や新緑を始め、大地も只見川も春の訪れが嬉しくて楽しくて、そんな賑やかな咆哮が聞こえてきそうなくらいに輝いて見えた。


此方は同住所になるが丘陵を登った景観。登った分「春哮ル」より霞というのか靄に遮られ見通しが劣っている。更には太陽が正面にあって直上からの逆光となり、肉眼では矢印部の只見線々路も認識し辛い状況となる。このようなシチュエーションでは空気が乱反射し、経験上コントラストなどを後の補正に委ねる撮影になる。


「パステルカラーの街」~ F10・SS1/500・ISO200 ~


車両は09:36頃通過の上り426D。霞により背景となる枯れ木の山々が上手くカバーされたことは良かった。二連車両の場合は望む線路のスペースに入り切らず、好みの問題だがいつも左側を開ける配置にしている。現像時は先述したようにコントラストの調整を行うが、過度になると画質が破綻するので適度に抑える。川面の写り込みや全体の色合いが美しく、今回の逆光と霞はハッとするような効果を生み出したと思う。


高い場所から眺めて気付いたのだが、桜のボリュームは何部咲きとかの問題ではなく、樹木自体が小さく枝木の少なさに起因しているように見受けられた。つまり今冬の積雪によって折れた枝木が多かったのでは‥と、推測する。


奥会津の桜はおそらく来週だろうと柳津から会津平に戻り、会津若松市北会津町西後庵の別雷神社・菅原天満宮へ向かう。向かって左が別雷神社、右が菅原天満宮。昨秋、稲が実った田んぼを撮った際、桜が咲いたらまた来ようと思っていた。


「春は何処ぞの旅人や...」~ F10・SS1/500・ISO125 ~


車両は13:22頃通過の下り427D。こうして見ると「秋」の方が良かったのかも知れない。撮影に関してはその秋とほぼ同じ立ち位置とし、やや引いたフレーミングになっている。画像の左側には後庵踏切があり列車通過時に其方方面からの車の流れはないものの、右側からの車が列車に重なる可能性があり、そうなれば台無しとなってしまう。


最後は朝撮った宮川橋梁を再訪しその際の対岸に立つ。時間的に逆光となるが、桜や川に育つ新緑が鮮やかで美しい。因みに朝は丸印部から矢印方向に向かって撮っている。


「清 明」~ F10・SS1/320・ISO640 ~


車両は14:00頃通過の上り428D。川面は煌めき青空には鳥たちが囀りながら行き交う。全てが美しく見えるこの季節、何もかもが現状維持のままであって欲しいと思えるほどだった。


90分も過ぎると次の便が会津平を往来するのだが、実は数日夜中に目が覚めると朝まで眠れずに睡眠の質が芳しくない。暑さもあって眠くて仕方なく撮影意欲も薄れてきた。そもそも普段からロクでもないものしか撮っていないが、こんな状況だと更に輪をかけロクでもないものばかりになってしまうことは承知の上、然るにこの日は早めに帰ることにした。


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