奥会津桜紀行

M.Hermitage

26日(土)、そろそろ奥会津の桜が良い頃だろう‥と、久しぶりに02:30起床し出掛けてみる。この日は僕は撮る人、君は採る人ということで山菜目当てのサマオクも同行する。

まずは毎春撮っている大沼郡金山町大字大志字古屋敷からの大志集落。既に二人ほどが山に入り急傾斜で山菜採りを行っていた。聞けばウド目当てのようだが、時節的にまだ早いとのこと。サマオクに急傾斜は無理だが、あちこち周って色々と採っていたようだ。


「遅春ノ里」~ F8・SS1/250・ISO250 ~


車両は05:35頃通過の上り422D。待機中はフラットな環境であったが、車両の通過が近付くと太陽が顔を出し逆光状態になる。併しながら逆光とは云え、朝の春先の陽射しはそれほど強くはなく、景観を優しく包み込むと云った感覚だった。


先述したように毎春撮っている次第だが、その度に中央の杉の木の成長が甚く悩ましい。このままだとこの構図では撮れなくなってしまいそうだ。もしそうなったら画像右下の桜咲く八幡神社を立ち位置にしようか‥と、考えている。


次は上井草集落側に戻った大沼郡金山町大字川口字上井草村下からの撮影。杉や足元の木々が一部景観を遮るが、此処からの八幡神社の桜と大志集落の佇まいも私的に春の奥会津をイメージする場所のひとつ。


「Awakening」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


車両は07:09頃通過の上り424D。太陽は更に高くなり光が射し込む状況となる。従って線路付近が視認し辛くなり縦構図にて寄った構成とする。先週撮った柳津町の瑞光寺橋と同様に、やや霞掛かった春の景色と陽射しはとても美しいと改めて実感する。


当日の朝は霜注意報が出ており寒かった。そして422D及び424Dは山中からの撮影になり周囲にはまだ雪が残っているからか、ここ何回かの撮影記でも書いているように、雪国の春の朝は寒いと言うよりは冷たいといった空気感だった。


続いて大沼郡金山町大字中川字荻付から会津中川駅を眺む。桜は八分咲きと云ったところか、まだピンク色を保っている。この一帯は数年前から沼沢湖へ向かうフェアリーロードと大志集落周辺を結ぶ道路工事が行われいるが、なかなか完成とならないようだ。


その工事中の道路沿いには手付かずのタラの芽などがあり、先の撮影場所と相俟って下画像のようにコゴミ・フキ・タラの芽、そして庭先に植える何らかの樹木などなどサマオクの採取は大量となる。実はこの数日は頂いたタラの芽やコシアブラの天ぷらを食べる機会が多く、些か食傷気味だったりするが、それでもコゴミの天ぷらはアクが無く美味かったりする。


「奥会津春紀行」~ F10・SS1/500・ISO160 ~


車両は会津中川駅08:01発下り423D。桜と列車を中心とする構成を考えていたが、背景の山々も撮り込み良くも悪くも如何にも奥会津の春と云った内容だったりする。順光なので家屋の壁などに白トビが発生するも、これらは補正が効くので無理に露出を抑えなかった。


↓動画では一駅だが現在の終点となる会津川口駅まで乗車する人、降車して撮影をする人などの動きが捉えられている。本来ならばその会津川口駅から先の桜も撮りたいのだが、再開通予定が五月中旬頃となり来年への持ち越しとなってしまった。


金山町を後にしタイトルの奥会津とは異なるが、今が見頃との情報に五年ぶりに南会津郡下郷町大字戸赤字林下の戸赤の山桜へ向かえば、その途中、国道400号線舟鼻峠周辺の道路沿いの積雪はまだまだ深く一段と空気が冷ややかだった。


現着すると地元の方々が桜祭りの準備を行っていた。昨今の各桜祭りは開花時期が定まらずに早かったり遅かったりするが、今年の戸赤の山桜に於いてはベストタイミングだったようだ。


「山笑ふ ①」~ F10・SS1/200・ISO100 ~


「山笑ふ ②」~ F10・SS1/250・ISO100 ~


撮影は九時台。いつもは日の出時の撮影なので左から射し込む陽光により枝々のコントラストが高くなるが、今回のようなふんわりした内容も良いかも知れない。②は”戸赤自然体験あそびの学校やまざくら”を立ち位置にする。以前この建物は山桜の写真などを展示していたのだが、窓や入り口が板で閉ざされており今は使われていないのだろうか。


さて春の季語でもある”山笑う”は私的に戸赤の山桜が正にイメージ通りであり、そのワードを耳にする度に戸赤の山々が目に浮かぶ。所でサマオクは出来立ての鯉汁を所望、私は苦手なので食べなかったがとても美味かったとのこと。


戸赤から会津方面へ向かう。目的はこれで三週続けて通う大沼郡会津美里町字寺崎一ツ堂の菜の花。遠目では今が盛りと黄色の一帯が目に入るも、現着するといつもの立ち位置だけがポッカリと間が開いたように育っておらず、画角内に花々を多く撮り込める位置へ移る。


「春哮ル op.2」~ F10・SS1/500・ISO160 ~


車両は13:55頃通過の上り428D。428D通過の前に13:27頃通過の下り427Dにて間合いや構図の確認を行う。この位置からだと背景に飯豊山は入らないものの悪くは無いと思う。通過前は大きい雲の存在が気になっていたが、次第に流れ程良い形状となった。撮影前から春のそよ風的なタイトルを考えていたが、そよ風ならぬ強風にイメージが合わなかった。


以上で撮影は終わり、帰路は会津坂下の道の駅などに寄ったりとサマオクの定番コースを辿る。それにしても文中で触れたが今年は本当の奥会津とも云える、会津川口から先の桜と只見線を撮れないことは矢張り残念であり、来年への期待が今から膨らむ。


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