只見線、将来的に廃線か?・・・後編
10日(日)、前編の第一只見川橋梁撮影後、金山町に戻り線路から離れたあちこちの山中をロケハンする。今秋最後の紅葉撮影と銘打つも、結局は紅葉を主にすることなくいつもと変わらぬスタンスとなっていた。
画像は大沼郡金山町大字本名字下村の夏井川橋梁。車両は11:35頃通過の只見線満喫号、下り9424D。たまたま近くに居たので撮ってみたが、初冬とは云え陽射しが強く好みではない内容となる。それにしても毎度書いているが、未だ緑葉が多く晩秋の景観には程遠い。
只見線満喫号の折り返し便は撮らずに横田方面に向かう。些か疲労感があり午後の上下便はいつもの私的定番ポイントで撮ることにした。まずは大沼郡金山町大字横田字山根だが、雑草が枯れて以前の撮影の際に刈った枝木が目立ち取り除く。天高く空には秋の雲が流れていたが、残念なことに車両通過時には消えてしまった。
「叢にすだくばかりの声もなし」~ F10・SS1/500・ISO400 ~
車両は15:04頃通過の上り430D。以前も数度あったがやって来た430Dは首都圏車両になり、前編424Dの国鉄色、そして425Dの東北色とこの日は全てのラッピング車両を撮影出来た。太陽が沈み切らず家屋に陽が当たり輝度差が懸念されたが、初冬のこの時間ともなれば陽射しは弱く気になる程ではなかった。
この日の最後は430Dと同住所の山中踏切にて撮影。警報機も遮断機もない踏切になり、停止位置ギリギリに三脚を立てる。この時間になると更に風が冷たくなり一帯は静寂に包まれる。聞こえて来るのは水路を流れる湧き水の音だけで、生き物の気配もない。時折り車が通過するけど、ふと一人で此処に立っていることが妙におかしくて不思議でならない。因みに赤丸部は430Dを撮った画像に写る家屋になる。
「蟄虫咸俯」~ F10・SS1/500・ISO800 ~
車両は15:54頃通過の下り427D。東側の山々には陽射しが残るが、手前側の日陰との対比に初冬の寒々とした趣きがあって良いかも知れない。雪が積もればこの辺りは来ることが出来なくなり、こんな夕暮れは尚のことそんな寂しい季節への想いに耽る。
さて前編で触れた乗車状況だが、この画像のように線路沿いで撮ることが多く必然的に車内の様子が窺える。この車両も先の430Dも1/3程度は席が埋まっているようだった。1/3では話しにならないかもだが、廃線になるのは矢張り惜しい‥いや、廃線になってハイブリッド車両に置き換えとなれば、只見線撮影はいよいよ卒業になるのかも知れないなぁ‥。
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