タラコ車両を追って・・・午後の部

17日(金)、午後の部。首都圏色車両の撮影で奥会津より会津平に戻る。会津平では天候が回復、広がる青空の下で午前の部で記した根岸駅周辺や高田カーブ周辺を周ってみる。

色々と周ってはみたが、河沼郡会津坂下町大字大沖字村東に落ち着く。左側の会津磐梯山は雲に遮られ望めないが、冬の青空は清々しく爽快で気持ちが良い。


ひとときの清爽」~ F10・SS1/500・ISO160 ~


車両は13:37頃通過の下り427D。此処での撮影は引くか寄るかを毎回悩む。それらは背景の空模様次第なのだが、今回の青空と雲のコラボの様子を見て引くことにした。そしてそれより何より通過する車両はキハ110の首都圏色と東北色の二連だった。この組み合わせはとても珍しく、走行する様を見たことはあるが撮るのは初めてだ。


ということでこの便の後に間もなく通過する上り428Dを撮って帰る予定でいたが、昭和を彷彿させるカラーリングの427Dを追い掛け再び奥会津方面へ向かうことにした。


普段から追っ掛け撮影はあまり行わないのだが、この車両を活かすには車体側面の撮影、且つ雪原に立つ、山々に入ることが難しい今はオーソドックスな各橋梁が適していると判断する。第二そして第三只見川橋梁とも時間的には間に合うが、余裕を持って撮影準備を行いたいので大沼郡金山町大字水沼字沢西の第四只見川橋梁を水沼橋上から撮ることにした。


冴ゆる」~ F8・SS1/250・ISO160 ~


車両は14:48頃通過の下り427D。当日の奥会津は真冬日だったのか、この時間になっても樹木に積もった雪は融けずに落ちない。それだけ寒いと云うことだが、タイトルの如く髪の毛の先までビンビンに冴えるような空気感だ。ただ午後の撮影なので好みの色合いにはならず、車両や川面以外の彩度を-補正、明るさを+補正し雪の白さなどを表現した。


続いて大沼郡金山町大字西谷字沖田の第五只見川橋梁へ向かう。いつも往来する国道からこの景観を見ているせいか、先に15:21頃通過する画像の上り430Dで様子を見るが、川面の様子や矢張り全体の色合いなどがいまいちピンと来ず移動するこにした。

移動先は大沼郡金山町大字本名字下新田の夏井川橋梁。昨年の12月中旬には橋梁の左奥側から撮ったが、今回はこれも車体色を活かすべく金山町多目的体育施設御神楽館側からの撮影。一年前の今頃は橋梁下の家屋に車が停まっていたが、この冬は玄関先の除雪も行わていないようだ。因みに橋梁左側、赤いトタン屋根の家屋は長らく空き家になっている。


音サエ埋モル op.2」~ F8・SS1/320・ISO200 ~


車両は15:33頃通過の下り427D。毎回書いているが雪が積もると景観はシーンと静まり返る。立ち位置から橋梁までは凡そ150mほどだろうか。この距離であっても右側の杉林裏まで近付かないと列車の気配が分からない。左に直線で200mほど先には本名駅の踏切があるが、その警報音さえ耳に届かず、橋梁を通過する音や川の流れさえ埋もれてしまう。


以上でこの日の撮影は終了。明るい内に帰路に着くが先述したように気温が低く、新たに積もった雪はサラサラで風が吹くと地吹雪の様相となり、空は晴れているのに運転中突然視界が遮られることもある。従って特に雪国では道路状況に関係なく車間距離を多めに開ける。


余談だが午前の部で撮った根岸駅の「彼誰時」のように、日の出前や日没時の色温度が高い時間帯の雪の青さは致し方ないが、それ以外は撮影も補正も白さに拘る。実際私の目に映る雪は白く、白でなければ雪とは云えない。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。