タラコ車両を追って・・・午前の部

17日(金)、平日だが時間が取れたので只見線撮影に出掛ける。平日なので通学する高校生などの様子も撮れるかとまずは会津平に向かうが、夜明け前のまだ暗い下りの始発便は根岸駅にて撮影する。今回の撮影記は午前と午後の二部になる。

大沼郡会津美里町米田字南地中甲の根岸駅。先々週と打って変わり会津平もだいぶ積もったようだ。この日も朝方に掛けて降ったのか除雪車があちこちで稼働しており、風も強く撮影が可能か否か暫く様子を伺っていると次第に天候が回復する。


彼誰時」~ F5.6・SS1/80・ISO800 ~


車両は06:32発の下り423D。↓動画でご覧頂けるが、駅の左側の空には一部朝焼けが現れるも、それまでフレーミングすると収拾が附かなくなるので省くことにした。また無理に明るい設定とはせず、夜明け前のほぼ見た目通りの表現としてみた。


新潟県の小出駅へ向かう始発の423D、車内には数人の乗客が確認できる。平日の凍えるような早朝に何処まで行くのか、いつものことだが画像越しに様々な想像やストーリーが膨らむ。


通学風景をどの駅で撮るか、結局は一番近く利用者数も期待出来る大沼郡会津美里町立石田字下石田甲の新鶴駅とした。到着すると委託職員二名が駅周辺及びホームの除雪を行っていた。


驟雪泊ム」~ F8・SS1/100・ISO800 ~


車両は06:51発上り422D。この駅で通学風景を撮るのは何時以来になるだろう。もしかするとまだキハ40が現役の頃だったかも知れないが、その時と異なり車両が入線すると乗客が上り側に集まり始める。今更だが現在はワンマン運転となり無人駅では乗降口が先頭車両になっていたことを改めて気付く。平日の422Dは三連となり、↓動画を確認するとホームが長い駅では二両目からの乗車も可能なようだ。因みにワンマン運転ながらこの車両には車掌が乗っており、会津若松市内へ向かう通学列車は立つ人多数の満席状態だった。


そんなこんなでイメージした内容にはならなかったが、次回撮影の際には後方からフレーミングするなどの手段を試みたい。所で寒さも起因するのか通学の生徒は発車時刻間際になって要約姿を見せる。自分ならちょっと早めに家を出て待合室で一時を過ごすが、今やそんな行動は昭和生まれの人だけなのかも知れない。


新鶴駅から奥会津に向かう途中、河沼郡柳津町大字細八字大巻甲の第二旧柳津街道踏切周辺で撮ることにした。先々週は積雪が少なく田畑などの地表が所々で見え撮影を見送った。この日は小雪が降ってはいるものの遠くの山々は朝陽に照らされ良い景観だったのだが‥。


「けふも小雪の降りしきる op.2」~ F8・SS1/400・ISO250 ~


車両は上り424D。通常なら08:03頃の通過だが、50分遅れて08:54の通過となる。始発の上下便は通常運転だったのに何かしらの障害が発生したのか、昨年末の「細越拱橋への倒木目撃」のように、遅延や運転見合わせは冬の只見線では覚悟が必要と云うか度々あることだ。


残念だったのは時間の経過で空模様が変わり、背景の山々は隠れ如何にも寒々とした冬空になってしまった。風雪はやや強くなるが、雨具などの必要がない程度でとても助かる。話しは前後するもこの日の各撮影地はずっとそんな降り方だった。


続いて大沼郡三島町大字早戸字滝原の第三只見川橋梁へ向かう。遅延が生じているので急がずに途中で昼の買い出しなどをする内に上り426Dは通過したようだ。それから09:18頃通過予定の下り425Dが約35分遅れてやって来る。


一時は橋梁が見え辛いほどの降雪になるが通過時には改善した。それでも橋梁まで距離がありイマイチ見通しが悪く、且つ全体的な色合いも芳しくなく今回のupは見送る。


午前中の撮影は以上で終わり、午後の便の運転状況確認で会津川口駅に行ってみた。すると世界一只見線に乗る男、そして金山町に移住した大越智貴氏が窓口を担当していた。状況を聞いてみると只見方面は何とか動いており、午後からは平常運行に戻る予定とのこと。また第三只見川橋梁で撮れなかった426Dは首都圏色の車両だということも知る。


426Dは会津若松駅で折り返すので、撮影場所の確認でいつもの金山町横田方面へ行ってみたが、踏切も見通せない程の積雪にとても写真を撮るような状況ではなかった。線路沿いに歩いて近付くことは出来そうだが、以前のように吹き飛ばされそうな強い風雪に此処での撮影は断念し、首都圏色の赤い車両が映えそうな雪景色の会津平へ戻ることにした。


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