初秋の只見線、手強い山霧に撮影留まる

05日(日)、早朝より奥会津へ向かう。暑かった夏が嘘のように肌寒い日が続く中、目的は初秋恒例となっている大志集落俯瞰と会津坂本駅付近のソバ畑ロケハン。

金山町に到着し山々を見上げれば山霧が盛大に掛かる。これでは大志集落俯瞰撮影は無理だろうと判断、まずは俯瞰でも低山となる大沼郡金山町大字大志字古屋敷へ行ってみる。併し到着時は見通しが利いたものの、始発便通過の05:34頃にはホワイトアウトなり撮影を断念、約一時間半後の次便を待つ。


燃ゆる朝焼け」~ F14・SS1/800・ISO200 ~


次便を待つ間、僅かに厚雲から顔を出した太陽が東の空を染める。短時間だが織り成す雲が赤く染まる様は一抹の不安を感じる景観だった。露光データだが、その太陽の光芒を撮るための絞り値そのままは失敗。撮影後は再び山霧に覆われ、他への移動も考えたがダメ元で留まることにした。因みにタイトルはyesの1971年「こわれもの」内からの楽曲名を一文字変えて使用。


夏終ふ ①」~ F10・SS1/200・ISO500 ~


夏終ふ ②」~ F10・SS1/200・ISO500 ~


次便は07:08頃通過の上り424D。直前まで却って山霧は濃くなるも、通過15分前に要約流れる。①では只見川沿いに二艘のボートが繋がれている。未だこの一帯でボートが航行している様子を見たことはないが、どんな方がどんな目的で使うのか興味があります。


①撮影後、雲台を左に振って②を撮影する。こんな時はギア式雲台がとても役に立つ。①ではまだ夏の様相が残るが、ちょっと②側になるだけで秋の景観になり、夏から秋への季節代わりを目で感じる。尚②の線路脇は六月初旬に桐の花と只見線を撮った場所。


次は今日の目的である大沼郡金山町大字川口字堰口、尻吹峠からの大志集落俯瞰ポイントへ向かう。狙いはヘッドライトがこちら側となる08:04頃通過の下り423Dだが、此処でも通過時にホワイトアウトとなり撮影を断念、次便を待つことになった。


新秋眺望」~ F8・SS1/160・ISO640・C-PL ~


車両は423Dの折り返し便となる08:43頃通過の上り426D。通過の頃には視界良好となり、川面や屋根のコントラスト調整でC-PLを装着した。個人的には田んぼが色付く大志集落の景色が一番美しく、毎秋縦か横かと構図を悩む。ホワイトアウトとなった423Dも撮ることが出来たら両方の構図で撮れるのだが、ここは迷わず横構図を選択した。


最後は今程の426Dを河沼郡柳津町大字細八字大巻甲で待つ。この一帯は二つ目の目的であるソバ畑のロケハン地。立ってみるとこの数年は栽培されていなかった手前側が育っており、反対に一昨年以降撮影していた奥側は疎らであった。


先週撮影した観光を兼ねる高杖のソバ畑などであれば、毎年同じ時期に同じ景観となるが、個人の畑は昨年と同じか否かは行ってみて確認しないと分からず、実際に訪れてみて昨年とは違う場所に栽培される様子を発見、機会があれば撮ってみたい。


落ツ蝉鳴ク季節」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


車両は「新秋眺望」と同じ426D、通過は09:40頃。先述したように手前側のソバ畑をフレーミングするため、国道252号線からちょっと入った場所に三脚を立てる。遠くに蝉の鳴き声が聴こえるもののそれは弱々しく、盛りを過ぎた木々の緑のように色褪せ行く季節となってきた。


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