夏尽き静まり返る奥会津

12日(日)、何を撮るか目的もなく奥会津に向かう。季節の変わり目はその目的が尚のこと見付からず、いつものように金山町まで車を進める。日は短くなり、周囲が見えぬまま取り合えず大沼郡金山町大字川口字森の上の会津川口駅を北側から眺める。

手前の05:32発上り422Dは04:45頃にエンジン始動、まだ暗い街中にジーゼル音が響く。奥に停車する上り424Dは07:06発。暗さが中途半端とでもいうのか、此処からの眺めは雪明りの頃が一番良いのかも知れない。

05:39頃通過の422Dを大沼郡金山町大字中川字下田面のフェアリーロードから撮る。いつもはこの道路の上段からだが、斜面のススキが伸び線路を遮っていた。この時間になっても暗く、始発便の撮影が徐々に難しくなる季節となってきました。画像は明るく補正しており、因みに露光はISO1000、SS1/125、F6.3。


夏ぞ隔たる」~ F9・SS1/125・ISO500 ~


次便をどうするか、ふいに大沼郡金山町大字大栗山字上下原の下大牧俯瞰ポイントへ向かう。車両は07:21頃通過の上り424D。此処での撮影は毎回縦構図か横構図かで迷う。そして思い返せば只見川を撮り込んだことがないことに気付き、画像の如くとなりました。


気付けば蝉の鳴き声どころか鳥の囀りさえ聞こえず、静まり返った山中の肌寒さに夏の終わりを感じる。更に木々の緑は一時の勢いが失せ、尚のこと季節が移ろい行く様を見る。


この424Dを会津盆地で撮ろうと急ぐも、僅かに間に合いませんでした。この画像は咄嗟に手持ちで撮影。通過は08:18頃。住所は河沼郡会津坂下町大字船杉字北杉大道上乙。


長ける」~ F10・SS1/250・ISO250 ~


従って会津坂下駅で424Dと交換する08:28頃通過の下り425Dを待つ。此処でも蝉の鳴き声は聞こえません。画像の左側は会津坂下町内ながら、田んぼの細い道を時折り車が通過するだけで妙に静かです。会津の稲刈りは10月になってからと聞くが、この黄金色の景色を撮っておかなくちゃ‥と、何故か気を揉む。


最後は先々週ソバ畑のロケハンを行った大沼郡会津美里町寺崎一ツ堂へ行く。残念ながら線路沿いは生育状態が悪く、離れた場所に三脚を立てる。車両は10:11頃通過の上り426D。結論から述べればご覧のように失敗でした。初めての撮影地なので間合いというか、車両との距離感が掴めず画角が狭かった。加えてソバの花越しにどれだけ車体が見えるのかも見当付かず、実験且つ試み的撮影となりました。


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