昨年の写真

年明け恒例となる自画自賛、自己満足で昨年撮った写真から数枚を選ぶのコーナーです。それは写真的に出来が良いとではなく、それこそ自画自賛・自己満足であり撮った際の背景や思い入れが一番の選択基準だったりする。

ご存じのように昨年は一月~五月、そして九月と撮影できた期間は一年の半分であり作品数は少ないのだが、却って絞り切れずの状態となりそれらの中から10作を選んでみました。尚タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像へLinkします。


■01/21撮影「がんばれ只見線!
午前中の便が運行を終え、その後に積もった雪を蹴散らしながら午後一の427Dがやって来ました。会津美里町の冬田を突っ走るその姿は戦場の重戦車の如しでとても頼もしく記憶に残りました。タイトルはこの状態を見て「がんばれ只見線!」の他は浮かびませんでした。


■02/03撮影「寒 瀑
毎冬撮っている乙字ヶ滝。柵付近の松の幼木や雑草で折角の滝が見辛く撮り辛い状態であったが、以前玉川村に改善をお願いしたところ功を奏したのか綺麗になり視界は良好、今迄と異なる立ち位置から中望遠での撮影も出来るようになりイメージ通りの画になりました。


■02/06撮影「ぼくはうみがみたくなりました
JRのパンフレット表紙になった常磐線の夕筋踏切です。長露光撮影による画作りを予定していたが、到着が遅くなりNDフィルターを使うことなく遅いSSとなりました。何ら変哲のない一枚だが冷たい海風の中、悴んだ指でシャッターを切っていたことを覚えています。


■03/06撮影「寂寥の中に...
降り続く雪の中かねやまふ蓋沼森林公園れあい広場へ向かう。広場の柵は雪に埋もれ、その雪壁の上に立っての撮影。背景の大志集落は降雪に隠れるも、構図を変に迷うことがなく現場到着に遅れた分を何とかカバーできました。個人的には冬幻的な一枚だと思います。


■04/24撮影「遅春の里
大志集落西俯瞰からの遅春の奥会津です。雪解け水で山道はぬかるむが、山菜採りの人々が早くから山深く入っていました。神社の境内には桜が咲き始め、奥会津に要約やって来た季節の中に汽笛が響きます。それは待ちに待った春の呼び声のように聞こえてきました。


■04/24撮影「風光ル
「遅春の里」と同日撮影。奥会津で桜が咲き始める頃、会津盆地では田植えの準備が始まっていました。蓋沼森林公園の開園は04/29。ゲートが閉まっているので歩きました。いつも撮っている景観ながら、銀田とフラットな光の中を走行する427Dが印象に残りました。


■04/30 撮影記「恵風峡谷
峡谷の撮影は明暗差が生じ空模様が大事です。この滝谷川橋梁も同様にフラットな光具合となる曇り時が適しています。この時は引いた立ち位置で右側の杉木立も撮り込んでみました。山々は産毛色の新緑が芽吹き始めるも、浅春の冷たい風吹く頃でした。


■05/14「緑雨滴ル
新緑の奥会津は私が一番好きな季節です。雨降る中で始発便を何処で撮るか各所を周り、川霧と雨に濡れた新緑の第二只見川橋梁としました。車両通過の頃に川霧は流れてしまったが、それ以上にハッとするように鮮やかで美しい新緑が印象に残っています。


■09/17「うらぶれた秋の漁港にて
春秋の彼岸の頃に通っている松川浦。この数年は天候に恵まれず思い描く朝焼けに出会えません。それでも諦めず海岸沿いを周っていると一瞬ながら惹きつけられる景観に出会えることがあり、松川浦は私にとってミラクルな場所です。選んだ画像も瞬く間の出来事でした。


■09/23「秋霖の朝
それ迄の暑さを忘れるような雨の朝、棚引く山霧を背景に、色付く稲とソバの花を前景に会津盆地を425Dが過ぎて行きます。秋から冬、会津盆地の夜明けは霧に包まれます。それは午前中ずっと続くこともあり、一足先にそんな季節の中に佇んていたような気がしました。


さて今年はどうなるか‥と、思案するも撮影に出掛けることは現在のところ不可能です。従って暫くは在庫やup済み画像の再現像&再upが続くようになると思います。