柑子色の季節・・・午後の部

03日(日)、午後の部。只見駅で折り返す只見線満喫号だが、春夏秋と毎回何処で撮るか悩む。特に今年の秋は紅葉が不作なので尚のことだが、そんな時は大沼郡金山町大字滝沢字新田にて周囲を散策してみる。

以前撮った際はもっと右側に立ったのだが、今回はススキとセイタカアワダチソウ越しの集落を撮ってみることにした。線路付近まで歩き雑草などを確認。結果として車両の下部は隠れそうな状況、且つお墓や樹木などなど取り敢えず今回は実験的な試みになる。


老婦人の夏」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


車両は13:08頃通過の上り9430D。先述したように左側の墓地、そして樹木などの車列を遮る障害物を避けてみた。三連ならではの存在感があり何となっているが、二連ないし単連なら車両を何処に置くか悩む構成だ。


併しながら空と雲の状態や山々の色具合などなど、ボツにするにはちょっと惜しいような気がするのでupすることにした。午後になり陽射しは幾分和らいだようだが、夏のような雲が浮かぶ様子は正に”老婦人の夏”を想わせる陽気・景観だった。


続いて大沼郡金山町大字横田字上山根の第七只見川橋梁へ向かう。矢張り此処でも紅葉は冴えず、橋梁正面からの撮影は見送り田んぼの中に立つ。最初は15:02頃通過の上り430Dを撮るが、西日で輝度差が生じ凡そ50分後に通過する下り便を待つ。

車両は15:54頃通過の下り427D。日が陰り始めると急激に気温が下がってきた。取り敢えず撮るには撮ったがリサーチ不足で構図もなってない。更には日没後の沈んだ色合いの割に色数が多くまとまりが感じられず、撮影の時間帯や天候、そして構成などを再考したい。

第七只見川橋梁での撮影を終え帰路に着くが、途中の河沼郡柳津町大字細八字家ノ下甲、第一八坂野踏切にて車を停める。以前より夜の闇にポツンと立つ踏切の姿が気になっており、試しにどんなものか撮影してみた。


車両は18:02頃通過の下り431D。遅れて通過したこの車両は会津若松駅から小出駅に下る最終便になる。車内を凝視すると幾つかの客席が埋まっている。三連休の中日、そして夜汽車で何処に行くのだろう、何処に行って来たのだろう‥と、毎度のことながら想いに耽る。


さてこの日は「前に会ったことがありますよね?」と、あちこちで以前お会いした人との再会があった。お互い名前も知らない存在ながら、同じ趣味なので列車を待つ長い時間も会話は尽きず飽きることはない。もしかすると旅先と云うか撮影地でのこんな関係も悪くない。


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