小春日和の奥会津・・・午後の部

17日(日)、午後の部。午後一で会津川口駅発の上り便があるのだが、天候が良すぎて撮影は見送る。盛夏もそうだったように、風景的に撮ることが多く光具合に因っての判断。その間はあちこちを周りロケハンを行い、今回は田植えの頃に良さそうな場所を見つけた。

さて撮影は南会津郡只見町大字蒲生字五礼、八木沢スノーシェッドを眺めるポイントで行う。下画像、午前の部で触れたように枯れ木と散り際の景観が好みで、そういった見方からするとこの日の只見町界隈はベストな状態だと云える。


風 彩」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


列車通過まで時間があるのでこのような画像を撮りながら過ごす。空を見上げ、そういえば今秋はまだうろこ雲を見ていないことに気付く。それにしても暖かく上着を脱いで過ごすが、次第に西風が強くなり厚雲に覆われるようになる。


冬 隣 op.1」~ F8・SS1/250・ISO320 ~


車両は14:41頃通過の上り430D。この頃になると今にも雨が降り出しそうな雲となる。曇り空は好みながら雨雲は頂けない。画角内から空を省こうとするが、この構成だと車両に寄ったフレーミングとなり悩んだ末の内容となった。


風が吹けば落葉しカサカサと地面を行き交う。その風はまだそんなに冷たくはないものの、落ち葉がカサカサと音を立てる様子は冬がそこまで来ていることを実感する。


最後は南会津郡只見町大字叶津字下八木沢からの叶津川橋梁。当日の日の入りは16:26。従って通過時にはまだ明るさが残っている筈なのだが、厚雲が広がり予想以上に暗い環境となる。


冬 隣 op.2」~ F7.1・SS1/125・ISO800 ~


車両は16:14頃通過の下り427D。通過を待ちながらop.1と撮影順序が逆だったかもと省みるが、こうなってからは致し方なく刻々と増す暗さに対応しながら露出を変更する。ノイズ除去を行うと背景の山々のディテールが崩れるなど、今回は敢えて除去は行わない。


立ち位置の背後には民家脇の畑があり、おそらく野菜用なのだろうか冬囲いを作っていた。また眼下の畑の片隅では老夫婦が暗くなるまで冬仕舞の農作業を行っており、その様子はop.1の風に舞う落ち葉と同様に冬の到来を身近に感じる光景だった。


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