早春の奥会津、只見線新車両を撮る

22日(日)、只見線の新車両キハE120を撮りに行く。昨年末、第二只見川橋梁で試験走行車を撮ってはいるが、いつもの立ち位置でどんな風に見えるのか、その雰囲気と感覚を確かめるためのロケハンでもあります。

とはいえこの時期、始発便はまだまだ暗くて撮影出来ず、大沼郡金山町大字川口字中山のかねやまふれあい広場から大志集落の撮影を行う。キハ40がその役目を終え、景観的にもひっそりとした夜明けにカメラマンは他に一人だけだった。

大志集落の撮影後、大沼郡金山町大字水沼字沢東の第四只見川橋梁俯瞰ポイントへ向かう。私有地の畑へ今も車で侵入するのだろうか、入り口にはドラム缶が置かれていた。到着時は下画像のようにホワイトアウト状態となっており、木々の写真などを撮っているうち次第に霧が流れて行く。

車両は07:11頃通過の上り424D。キハ40に比べれば派手なカラーリングで周囲から浮いたようにも見える。特に黄色のドアが目立ち、車両前後及びサイドの白線は白トビを誘発する。所でこの画像をMain Blogになぜupしないか、それはピントが合っていないからだが、撮影時のブレ、もしくはピントが橋梁から外れてしまったかの何れかだと思う。


早春点描 ①」~ F10・SS1/1.3・ISO200 ~


大志集落といえば夏の川霧に浮かぶ景観だが、個人的には春先のこういった眺めも好みだ。枯れた木々や草々が少しずつ目覚めていくような色彩に春の息吹を感じる。この日は背景の山々には霧がかかり構図的に的を絞ることができた。


現像に関しては全体に暖色補正、明暗の調整を行う。モノクロに加工もしてみたが、手前味噌ながらそれはそれでカッコ良くどちらを選ぶか悩んだ。


「早春点描 ②」~ F8・SS1/160・ISO400 ~


先述したように第四只見川橋梁の撮影ではブレが生じた次第だが、↓の動画でご覧いただけるように橋梁の先で撮ったもの。矢張り新車両のカラーリングは目立ちます。周囲がまだ枯れ野なので尚更だが、果たしてこれから新緑となればどうなるだろう。


薄曇りの天候ながら季節は春、冬と違ってほのぼのとした色合いは温かみがあり、現像も特に色調の補正は行わず、明暗の修正に留まる。


awakening」~ F8・SS1/13・ISO200 ~


第四只見川橋梁俯瞰ポイントで撮ったもの。霧がないと木々の先には国道252号線の水沼橋が見える。色合いやコントラスト、そして明暗の補正を行った後、モノクロとした。


続いて始発の下り便を撮るため、大沼郡金山町大字川口の尻吹峠から大志集落を見下ろす。車両は08:04頃通過の423D。此処に来たのは昨年の九月以来だが、来る度に清々しい気持ちになる場所であり、写真的に云えば既に構図が完成した眺めとなっている。因みにこの撮影の頃より小雨が降り出す。


浅春ノ景 ①」~ F10・SS1/125・ISO500 ~


浅春ノ景 ②」~ F10・SS1/125・ISO500 ~


風景的に撮れば新車両であっても然程気にはならないものの、②のようにちょっとでも寄れば違いははっきりする。併しながらこれからこの車両に慣れる必要がある訳で、今回の撮影もその一端を担う。


小雨がパラつくも、微かな陽射しは何度も書くように温かみのある画像になる。先に完成された構図と記したが、線路脇の杉の木の配置がまた素晴らしい。現像は二画像ともやや暖色補正を行い、家屋の白い壁の明度を調整する。


これまでは遠目で眺めた新車両であったが、もっと近い景観の確認ということで大沼郡三島町大字宮下字田中の大谷川橋梁へ行く。画像の左側が会津宮下駅となり、同駅09:12発の上り426D、09:13発の下り425Dを撮ってみる。


結果はご覧の如しでレトロな橋梁に対し今風の車両は似合うか否か、これは各々の感じ方次第だが、此処では木々の葉が生え揃う頃、背景をもっと取り込んだ方が良さそうだ。


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