初夏蒼々

04日(土)、会津高田駅周辺の田んぼに水が入ったと人伝に聞く。それでは田園風景や写り込みなどを撮ろうと行ってみたが水は抜かれておりました。この辺りの農法は一旦水を入れ後に水を抜いてからの田植えになり、例年では四月末頃が水のある状態だがタイミング合わずでした。この時点で12:20頃、撮影目的が無くなり急遽奥会津方面へ向かうことにした。

時間的に間に合うかどうか、取り敢えず大沼郡三島町大字桧原字下三平の第一只見川橋梁、通称船着き場に向かってみたところ何とかなりました。


立 夏」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


車両は13:04頃通過の上り428D。三日前の撮影と異なりこの日は暑くて陽射しも強い。私的にはあまり好みではないギラギラ感は既に夏の陽光といった感じだ。その三日前の撮影記でも書いたように写り込みの状態は此処でも良くありませんでした。でも写り込みと小波が共存するこんな景観も良いかも‥と、思ったりする。


午後の太陽がギラつく撮影は矢張り苦手だ。そんな中で撮影場所を色々と考察した結果、大沼郡金山町大字越川字大川に向かう。此処は予てより足を止めては眺めていた場所で、会津越川駅の400mほど手前の国道252号線沿いだ。


初夏蒼々」~ F10・SS1/400・ISO400 ~


車両は15:11頃通過の上り430D。立ち位置を右にすれば列車と木立は重ならないが、敢えて画像のフレーミングとしてみた。線路との距離感から車両はもっと大きいと推測したが、思った以上に小さかった。


日向と日陰の狭間は露出が難しい。カメラの露出計などはまったく当てにならず、撮っては確認で様子を見る、それでも僅かではあるがキハ110のデフォルト車体に白トビ発生、コントラストや輝度の調整を行った。


続いては同車両を似たようなシチュエーションで撮ります。場所は大沼郡金山町大字水沼字赤沢のこれまた同じく国道252号線沿い。記憶では五年程になるのだろうか、長らくこの周辺は道路拡張工事が行われていた。特に上田ダムから中川集落間は待ち時間五分の片側通行になり、只見線を追っ掛け撮影する方々には不評であった。


森竝は風に鳴るかな」~ F10・SS1/400・ISO640 ~


車両は15:33頃通過の上り430D。工事が終わり道路沿いには車を停められるスペースが出来た。線路沿いには電柱が並びこれらを避けた構図を考察する。車両がカーブを通過した状態をイメージとしたものの、リサーチ不足で線路脇の雑草が車両に被ってしまいました。


それでも背景の山と手前側に射す光具合はとても良かったが、↓動画のように目の前を通り過ぎる状態ではイメージとかけ離れてしまい今後の課題にします。


最後は大沼郡金山町大字川口字堰口の尻吹峠から大志集落を俯瞰する。今年初めてになるが何度来ても此処は清々しい場所です。夕刻までの凡そ三時間、身体を休めながら時を待つ。


鳥になれる場所」~ F10・SS1/80・ISO200 ~


大志集落の俯瞰撮影、個人的に陽射しが入る前の早朝、そして画像のように日が陰る頃とし曇りは除き日中の撮影は行わない。今回は手前側の新緑も撮り込み、この時間ならではの落ち着いた色合いと空気感を捉えてみた。


日没を過ぎ18:47頃通過の下り431Dが通過する。肉眼とほぼ同じ明暗としてみたが、どんなものだろうか。明るくすると雰囲気がまるで変ってしまい今ひとつイメージと異なる。


夜がそろりと下りてくる」~ F10・SS78.4・ISO100 ~


上りの終列車、19:10頃通過の上り434Dを長露光で撮りました。国道252号線を走行する車の光跡も写ってしまうがこればかりは致し方なし。「鳥になれる場所」のようにいつもは空を省くフレーミングだが、夕焼け空を撮り込むため引いた画角になっている。


闇が周囲を包み集落に灯りが点ると、何やら人々の営みや息遣いまで聞こえてくるようだ。併しながらこの時間、背後ではガサゴソと動物の気配があり長居は出来ません。真っ暗になるまで居ようかとも思ったが、だいぶ寒くなり撤収しました。


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