春は何処ぞの旅人や...

19日(金)、桜と只見線の撮影が続きます。この数年、金山町周辺は四月の最終週が見頃という私的なデータであったが、早々と今週初めには満開となっていたようです。という訳で来週を予定していた撮影を前倒しで出掛けました。

会津中川駅や大志集落周辺など、散ってはいたがまだ何とか大丈夫な状態でした。おそらく奥会津は昼夜の寒暖差が大きく、その影響で長続きしていると思います。


今回も撮影は午後からとなり、まずは画像の大沼郡金山町大字大志字古屋敷から大志集落を望みます。中央や左右の杉が年々伸び、都度都度フレーミングが面倒になっています。この日は小雨が降ったり止んだりで色彩は宜しくありませんでした。更には冷たい風が吹き冬物のジャンバーを着込んでの撮影でした。


浅 春」~ F10・SS1/250・ISO800 ~


車両は15:10頃通過の上り430D。桜が散り始め既に暮春と云った時期ではあるが、此処からの桜がある眺めは早春や浅春といったイメージが常にあります。まだ手が入らぬ田畑の景観が尚のことそんな風に想わせるのかも知れません。


今期の桜と只見線の撮影は三回目となった次第だが、タイミングが良かったのか三回とも首都圏色の車両をカメラに収めることが出来ました。奥会津の風景に映える首都圏色、願わくばいっそのこと全車両これでも良いと戯れを書いてみたり‥。


次は越川・横田方面へ向かう。国道252号線を走っていると、只見川にある島に鎮座する伊夜彦神社周辺の桜が今が盛りと咲き誇っていた。この辺りで撮ろうかと試みるが構成が思い浮かばず、画像の大沼郡金山町大字越川字前飛泥に車を停める。


私有地に車を停めるのでその家の老女に許可を得る。奥は大川入沢橋梁。白矢印部には県道旧沼田街道跡の案内板が立っている。

沼田街道とは尾瀬を通過する会津坂下町気多宮と上州(沼田市)を結ぶ交易路で、400年の歴史がある古道です。金山町の沼沢湖周辺では県道237号線になるなどの例外もあるが、只見町まではほぼ現在の国道252号線沿いになり所々に旧道跡や碑が残っている。

この案内板は国道252号線からちょっと入ったところに立っており、これが旧街道になるのだろうか。大川入沢橋梁から先に道があるか否か確認できなかったが、この道を進めば方角的に金山町山入の鮭立の磨崖仏方面、県道352号線へと続くようにも思う。


春は何処ぞの旅人や...」~ F8・SS1/200・ISO800 ~


車両は15:10頃通過の上り430D。古の人々が歩いたであろう遠い昔に想いを寄せながら車両を待つ。そんなことを考えていると自分も旅人になったかのようになり、何気に目の前の景色も変わって見える。そうは言っても400年も昔のことは想像もつかず、1970年代に運行していた急行奥会津の姿を頭の中でイメージしてみる。


最後は大沼郡金山町大字横田字上積田の会津横田駅へ行く。ホーム向かいの桜の木々は以前より撮るつもりだった。画像は下り側の鉱山第二踏切側からの景観。今回は右奥となる採石場から見下ろすことにしたのだが‥。

車両は15:52発下り427D。撮るには撮ったが的を絞り切れず、鉱山第二踏切側から撮った方が良かったかもで、来春には構成などを考慮し再tryします。


さて今期の桜と只見線の撮影はこれで終わりです。春は何処ぞの旅人や・・・咲き始めれば瞬く間に散り行く桜。どうやら撮影地毎の開花時期など今迄の私的データをUpdateしなければならず、そんな春はこれから毎年のことになるかも知れません。


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