晩秋の奥会津・・・午後の部

11日(土)、只見方面に向かうと落葉した山々が多くなり、先週の三連休と比べれば人出は少なく尚のこと寒さを感じる。併しながら午前の部で撮影した下りの始発便や午後の部で撮った只見線満喫号などはほぼ満席のように見えました。

ということで南会津郡只見町大字蒲生字上原の蒲生川橋梁で只見線満喫号を撮ります。白矢印は会津蒲生駅です。紅葉時に撮らなくては‥と、考えてはいたポイントなのだが、実はあまり好みではないポイントでした。


冬 隣」~ F8・SS1/160・ISO400 ~


車両は只見線満喫号、12:08頃通過の下り9425D。好みではない理由だがそれは背景になる蒲生岳の鋭角な形状にあります。ネット上では蒲生岳の全貌をフレーミングした画像を目にするが、形状が鋭角ゆえに空の面積も多くなる。


私的に面積の多い空には何かがないと省く手法であり、これが撮影を躊躇していた大きな要因です。併しながら当日はずっと雲に覆われ、この特徴のある雲を利用した内容になります。それでも山頂までは撮り込まず空の面積を極力少なくしました。


シャッターを切り終え車両に目をやると車内の子供達が手を振ってます。なので私もそれに応え手を振りました。でも本当は小っ恥ずかしいです w


只見線満喫号の折り返し便を何処で撮るか三両編成を活かす場所を思案し、大沼郡金山町大字滝沢字三十苅に決めました。分かり辛いが右の黄色い三本の木と集落の前が線路になります。「先月中旬」には白丸部から撮ったのだが、リサーチ不足で線路沿いにある撮影の障害物となる存在をまだ確認していませんでした。


今回は下画像、国道252号線から前新田集落へ向かう橋の上から撮りました。立ち位置は白矢印付近になります。↓動画ではシャッター音も消してしまうような冷たい風が吹き、集落の近くながら車も通らず人の声さえ聞こえない寒々とした景色の中に冬を感じました。


暮秋ノ里」~ F10・SS1/160・ISO500 ~


車両は13:08頃通過の只見線満喫号、上り9430Dです。「冬 隣」の9425Dで手を振っていた子供達が乗っているんだろうなぁ‥と、思うと何故か無性にキュンとするおかしな親父です。山々の木々は殆ど落葉しているが、それでも僅かに残る色合いが彩となったようです。先月中旬の撮影記でも書いたかもだが、田植え時や稲穂実る頃にも撮ってみたい景色です。


中車両には線路の標識が被っているけどこの画角であれば気になることはないというか、先述したようにこればかりは傍を歩いて確認してみないと分かりません。


続いて最近撮っている第七只見川橋梁周辺に向かいます。立ち位置は大沼郡金山町大字横田字山根の線路沿いになり、白矢印は四季彩橋です。前々より雑草が枯れたら撮ろうと考えていたポイントになり、度々確認していたがいよいよ良い頃ではないかと撮影準備を始めた。


併しながら矢張りススキや細かな枝々が邪魔になり白丸部をナタで刈りました。刈ったものは迷惑にならないよう山に捨てました。取り敢えず車両を置く位置を確保してみたが、実際この角度で撮るのは初めてとなりこの時点どうなるかは未定でした。


蟄虫咸俯」~ F8・SS1/500・ISO800 ~


車両は15:01頃通過の上り430D。速度が遅い只見線とはいえ目の前を通過する場合はSSを上げる。この構図も空の面積が多くなるが雲の存在に助けられました。冬になればこの時間帯でも赤味射す空になるのではと期待するが、実はイメージしている立ち位置は細い木々が生えるやや右後ろになり、その木々を無くすことはちょっと無理そうです。


最後は大沼郡金山町大字横田字中丸の山入川橋梁です。初めての場所なのでロケハンになるが、川の両側には桜の木が数本ずつあり春は良いかも知れません。車両は15:51頃通過の下り427D。この頃になると時折り雲間から陽光が射し込みました。向かい側から撮った方が良かったかもなど、会津越川駅周辺からこの間は大川入沢橋梁、伊南川発電所橋梁、そして良々子沢橋梁などがあり、時間を見つけては散策・ロケハンを行ってみたい。


さてさて繰り返すが寒い一日でした。天気予報には雪マークが表示されるなどこのまま冬に移行するのかは分からないが、ますます日が短くなり身体がまだ慣れていないので尚のこと身に沁みます。本数が少ない只見線は次便までの待ち時間が長いです。その待ち時間は最近の酷暑と冬の寒さのどちらが良いか、そんな風に考えるとどっちもどっちだが、車内ではエアコンより暖房で過ごせる冬の方が良いかも知れない‥と、思ったりする。


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