ぼくは海がみたくなりました

03日(土)、立春です。立春の私的なイメージは矢張り海‥ということで、03:30に目覚ましをセットし20:00に寝たのだが、00:30頃にトイレに起きたら全く眠れなくなってしまった。こんな虚ろな状態で撮影に行ってもロクなものは撮れないと、朝方の二度寝から目を覚まし昼近くになってから出掛ける。

まずは夜明け前に撮る予定であったいわき市平薄磯字北ノ作の薄磯海岸へ行く。駐車場や海水浴場は矢印付近になり、今回は弁天岬(富神崎)を背にした岩場が立ち位置になる。数年前も撮った場所だが満潮だと立つことは出来ない、因みに当日午後の満潮は22:55。


さゞ波は立春の色香ひろげたり ①」~ F10・SS10・ISO200・C-PL+ND400 ~


さゞ波は立春の色香ひろげたり ②」~ F10・SS20・ISO200・C-PL+ND400 ~


立春のイメージは海と記したが、それには淡いピンクの空も加わります。従って夜明け時の朱赤より夕刻の空の方が適しているのかも知れない。この日の日没は17:03だが①はその30分前、②は10分前になり、SSの変更で露出を調整した。日没後にも撮ったが空の色味が薄れてしまい良い色合い・景観とはならなかった。


いわきの海はいわきブルーと称され、確かにこの時期の青は特別だ。押し寄せたその青波が引く際、砂浜に吸収され水鏡のようになる。そしてそこへ写り込む淡いピンクの空が実に美しく、一瞬のことだが波は立春の色合いを香り立たせる。


今回海に来たのは先月撮った光跡関連の画像が思わしくなく、それらを再撮影する目的もあり薄磯海岸での撮影後はいわき市平豊間字塩場へ向かう。前回は暗くなってからの構図やピント合わせとなってしまい、明るい内からそれらを済ますことにした。


わたしは夜に海をみる op.2」~ F14・SS509.2・ISO160 ~


構図などを調整し暗くなるを待つ。双眼鏡で船舶の往来を確認するが、この日はその数がいつもより少なく、且つ離れた位置を運行しているので光量が弱い。画像ではカメラと並行しているように見える光跡ではあるが、船舶は外洋に向かうので例えばこの画像では左側に向かうに連れ極端に光量が弱くなり、後にその補正を行うようになる。


この船舶は速度がかなり遅く露光時間が長くなると判断、ISOや絞りなど暗めの露出にしたところ結果は暗過ぎでした。現像時に修正可能だが、長らくこの手の撮影から離れていたからか露出設定がなかなか上手く行きません。但しF値は灯標の光芒表現でこの位がちょうど良いかも知れません。尚先月の画像は削除したが、「2018/12/09」のように大きい船舶が近くを航行することに期待しつつ暫定的にupします。


最後はいわき市小名浜字渚、みなと大橋上からの工場夜景と車の光跡です。前回は引き過ぎた感がありその際より20m程工場に近付いて撮影する。毎度のように車の往来を見極めながらの撮影になるが、この日は排煙量が少なく思うような内容になりませんでした。


更に寄ると空の面積が少なくなりゴチャゴチャした密集感が強くイマイチです。次は以前も書いたように風が無く排煙が上昇する夏季、焦点距離を色々と考察しながら撮ってみたい。


さて数日寒い日が続いているが、それでもいわき方面は暖かく感じる。風は冷たいものの撮影していても日没まではニット帽や手袋、そして襟巻などが邪魔になる程だった。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。