あゝ春だ・・・午後の部

09日(金)、午後の部になります。会津川口駅で午後一の上り便を確認すると一両目が東北色の車両でした。これは何処かで撮ろうかと思案するが、金山町は只見方面より積雪が少なく良い場所が思い付きませんでした。

取り敢えず大沼郡金山町大字中川字古七田の国道252号線沿いから撮ってはみたが、矢張りイマイチです。車両は12:37頃通過の上り428D。いつもなら民家を後にするこの辺りは加速ゾーンになるが、線路脇の工事が行われておりスロー走行でした。

金山町を後にし再び只見方面へ行きます。時間がたっぷりあるのであちこち散策するが、積雪があって思うようには行きません。さて午前中に撮った首都圏色の車両を撮る場所だが、色々と周ってみるも結局はいつもの大沼郡金山町大字横田字上山根に落ち着く。


画像の山中踏切は完全に雪に埋もれ車での通行不可となっていました。同時に何度か書いているが、この一帯の第七只見川橋梁周辺へ向かう道路も車での通行は出来ません。

首都圏色車両の前に上り便を撮るのだが、矢印の第七只見川橋梁に向かって画作りします。橋梁の直ぐ左手前には杉があり、赤線部を走行する車両を撮ることにする。撮影の準備をしていると遠くから老父が歩いてきました。話しを聞けば散歩のようだが、此処でも「いい写真撮ってがせよ」と云われ、ひっそりと静まる雪原の中でホッと励みになります。


あゝ春だ...」~ F10・SS1/500・ISO125 ~


車両は15:01頃通過の上り430D。天気予報に反しこの頃になると陽射しが出てきました。空には大きな雲が浮かび、一足早く節々に次なる季節の様を垣間見ることがあるが、日向の色合いや光の具合はまるで春の様相です。橋梁上のスロー走行を終え加速するキハ110は、この画像共々↓の動画でも杉林が背景になり排煙の様子が窺えます。


dots」~ F8・SS1/1000・ISO160 ~


430D撮影後、次便までは小一時間。ふと雪原を見渡せば動物の足跡があちこちに点在する。その中から遠くまで続く足跡を撮ってみる。付かず離れず続く大小の足跡は親子だろうか、大きさからすると熊ではないようだがその先は只見川になり様々なことを想像する。


最後は第七只見川橋梁を背にし首都圏色の車両を撮ります。私の画像には多く登場する民家を置いて画作りするが、此処では以前のように山中踏切周辺から撮った方が良さそうだ。


瑟 々」~ F10・SS1/500・ISO250 ~


車両は15:54頃通過の下り427D。車両通過前は良い形状の雲の流れがあったが、結果はご覧の通り。写真としては杉林に雪が積もっていたらなどなどあるものの、何よりもこの時間になっても春を想わせる光具合が残り来たる季節への期待が膨らむ。とはいえ日陰には今だ静かに現季節の寒さ寂しさが留まり、タイトルにはそんな意味を持たした。


撮影を終え朝から空を多く撮り込む構図が多かったことに気付く。それは文中でも触れたように春を思わせる空の表情が因るものだ。併しながらこのまま春を迎えることはないと思うが、先々週この辺りで撮った際より15分ほど日が伸び、その暑さを感じる程の陽射しに春はそう遠くではないと感じた。


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