海が見える夕筋踏切とJヴィレッジ駅

06日(日)、先月から今月にかけ相双地区の海沿いを散策した。写真目的ではなくその後の景観がどうなったかを確認するためだった。その際の記事を書くか否かはまだ未定ながら、この日は双葉郡広野町大字夕筋字楢葉作、常磐線の夕筋踏切などを撮る目的で出掛けた。

昨年この踏切はJR東日本の”ふくしまほんものの旅”というパンフの表紙になった。五年前の冬、近くで常磐線を撮影したのでその存在は知っていたが、なるほどこんな風に撮れば良いのかと出向いた次第。因みに撮影した常磐線は「こちら」。この画像の左手奥にこの踏切がある。踏切の先は夕筋海岸へと続くが急傾斜の細い道となり車両は通行できない。


ぼくはうみがみたくなりました」~ F10・SS1.3・ISO200 ~


所用があり出発が遅れ現地着はこの日の日没である17:00。何とか夕暮れ時には間に合ったようだが、もうちょい早い時間の方が空は綺麗だったと思う。パンフの画像は脚立を使用しているのだろう、高さの表現が思うように行かなかった。


”海が見える踏切”的内容のタイトルは当たり前過ぎかも知れず、以前に何度か使ってはいるが、海が見たくなった衝動をそのまま表現したタイトルを選んだ。


続いて双葉郡楢葉町大字山田岡字下岩沢のJヴィレッジ駅へ行く。三年前に開業した同駅は日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターであるJヴィレッジの最寄り駅となる。山間にあるホームの景観は近未来的で、夜の眺めは何故かスターウォーズを連想してしまう。

そのホームへはエレベーターないし階段で降りる。この画像は以前日中に撮ったもの。エレベーターは二階分の表示だが、実際のところ普通のビル四階ほどの高低差はあるようだ。

上画像は駅舎脇から見える広野火力発電所。初めて撮るので列車がどの辺りに停車するのか全く分からず、18:17発の下り683Mは様子見とする。

「J-VILLAGE Sta. ①」~ F8・SS3・ISO800 ~


「J-VILLAGE Sta. ②」~ F8・SS5・ISO800 ~


①先頭車両はフレームアウトしました。更に柵が高くて上手くフレーミング出来ず、此処での撮影は脚立が必要となるようです。従ってレンズを柵の合間に置いたフレーミングなので自由が利きません。初の撮影ということもあり左側にある煙突を入れるか否かを悩むも、結局は撮り込むことにし、現像の際にカッコ良く見えるモノクロを選択する。


続いてやって来る18:30発の上り684Mは縦構図で撮ろうと柵を相手に四苦八苦していると、背後から「こんにちは」と声がする。そうなんです、警察官です。近くには火力発電所もありニット帽にマスクのテロリスト風の大男が誰もいない夜の駅で不審な行動。それがあまりにも怪しかったのか職務質問が始まり、間も無く電車が来るというのに面倒なことになりました。


②なんだかんだで間に合いました。停車位置に合わせ構図を変えるつもりでいたが、先の方に停車したのでその必要はなくなったものの、後日トリミングを行い構図を整えました。そんなこんなで初のJヴィレッジ駅撮影を終え、この駅での夜の撮影は、先頭車両のライトが前方を照らすので上り便の方が良いのかも知れない、また県道391号線(浜街道)からは発電所と線路が見えるなどなど、次回へのイメージが色々と膨らみました。


最後はいわき市小名浜字渚でサミット小名浜エスパワーを被写体とする。小名浜の工場夜景は以前頻繁に撮っていたものだが、その頃に比べると灯りがだいぶ少なくなったように見える。そして新たな建築物も増え写真的には見通しが悪くなった。


Midnight Rambler」~ F10・SS15・ISO125 ~


いつもは工場前を過ぎるテールランプを撮るのだが、今回は反対車線に立ち向かってくるヘッドライトを捉える。ヘッドライトは明るいので何度か撮って露光を決めた。今は殆どがLEDとなり路上が青く描写される。ハロゲンはオレンジっぽくなるのだが、何れも表現としては一長一短あって甲乙つけ難い。但し後者の場合は露光時間が長め、または明度の補正が必要だ。


この画像のようにトラックも面白いもので、車体に取り付けられた赤や黄のランプが予期せぬ位置に光跡を描く。撮影日が日曜、且つ遅い時間なのでトラックの通過は二台のみであったが、頻繁に通過する時間帯は賑やか過ぎる画像となる。


さていつもの只見線であれば列車番号を記載するのだが、常磐線の列車番号を検索してもなかなか見つけられません。何方かご存じであれば是非お知らせ下さい。


@写真タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像(別タブ)が開きます。