山から小僧が飛んできた

13日(土)、夜明け前に始発便が稼働する大沼郡金山町大字川口字新町の会津川口駅へ行く。以前は毎冬撮っていた内容だが振り返ると三年ぶりになる。

駅では05:31発422Dと07:06発424Dの暖機運転と始業点検が行われていた。併し僅かに降る雪により見通しが効かず、夜景なので尚のこと描写が芳しくない。更に二両編成の422Dが進行方向の左側に移動、構図的に撮影出来なくなりました。


考えてみると再開通してから初めての撮影になるのだが、422Dと424Dが同じレーンに並ぶのは現在の構成なのだろうか。何れにせよ冬の間にまた再撮影する予定です。

只見方面からやって来る上りの始発便を大沼郡金山町大字本名字下新田、金山町多目的体育施設御神楽館の駐車場から撮ります。昨夏は赤丸部から夏井川橋梁を見上げるように撮ったが、駐車場からの撮影は上手くフレーミング出来ずにいました。


静寂ヲ尽ク」~ F10・SS1/250・ISO400 ~


車両は07:57頃通過の上り426D。只見線には様々な橋梁あれど、叶津川橋梁とこの夏井川橋梁の一つの特徴として家屋の存在があり、それがフレーミングを難しくしている要因かも知れない。画像の300mほど左には本名駅があり、本名第一踏切の警報音が聞こえると程なく列車が通過、橋梁に積もった雪をまき散らすジョイント音に日曜の朝の静寂は尽きる。


続いて今程の本名駅へ行きました。住所は大沼郡金山町大字本名字居村。此処で同駅08:21発の下り423Dを待つがリサーチ不足となりました。本名駅は民家と隣接しており、線路は軒下と軒下の間に設置されているといった様相です。

列車を待っていると近くの老父が現れ、「どっから来たんだい」などなど一言二言の会話をすると線路を歩いて隣家へ行きました。積雪があると線路を歩いた方が楽なのか、線路の横断に踏切の有無など関係ないのか、ローカル線ではよく見かける光景だけど運転士は大変だろう。

午前中最後の便を大沼郡三島町大字早戸字滝原の第三只見川橋梁で撮ります。画像のようにそこそこの積もり方となっており、時として薄っすらと太陽が姿を現していました。


雪 霞 ①」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


雪 霞 ②」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


車両は①夏井川橋梁で撮った09:08頃通過の上り426D、②09:18頃通過の下り425D。雪景色の中に①旧国鉄色、②首都圏色の赤が映えています。撮影自体は特に問題はありませんでした。雪が降ってはいるものの前記したように明るいので通常の露光で撮れました。雪の撮影で毎回思うのはその表現です。WBだけでは解決せず現像時に明暗・コントラスト・彩度などなどを補正するのだが、日向日陰・新雪根雪と行えば行うほど試行錯誤の深みにはまります。


午後からは先週に続き大沼郡三島町大字西方字居平からの第一只見川橋梁俯瞰ポイントへ行くが、残念なことに再び撃沈しました。車両は13:04頃通過の上り428D。樹木の雪は解け落ち、午前中の第三只見川橋梁に寄らず此方に来れば良かったかと思うも後の祭り状態です。


直近の只見線撮影記は午前と午後の部に分けるのだが、この日の午後からの撮影は上記のようにupする内容の画像が撮れず一つの記事にしました。

いつもように只見方面に向かい大沼郡金山町大字滝沢字三十苅で撮影する。此処は昨秋只見線満喫号を撮った場所だが、この季節は荒涼とした眺めとなっている。此処に来るのに第七只見川橋梁方面から会津大塩駅の裏手になる只見川沿いの道を使う。除雪されていない道ながら新たに積もった雪が少なく走行できた‥と行きたいところだが、吹き溜まりにてスタックしました。冬の奥会津では毎度のことなので折り畳みのスコップを車載してあり、今回はそれで脱出できたがダメな時はJAFのお世話になります。


山から小僧が飛んできた」~ F10・SS1/400・ISO400 ~


車両は14:57頃通過の上り430D。通過が近付くと山々から小僧が飛んできました。風に乗った小僧は堅く頬に当たると痛いです。冬だから尚のことそう思うのかも知れないが、そんな寒々とした景観の中、汽笛を鳴らしながらやって来る列車は矢張り頼もしい存在です。撮影を終え車に乗り込むと、寒さで引き攣った頬が次第に緩んで行くような感覚を覚えました。


最後は大沼郡金山町大字滝沢字下林、金山町営グラウンドゴルフ場からの第七只見川橋梁。車両は15:54頃通過の下り427D。夏季は雑草で撮れない場所となりロケハンの一環です。


前々から記しているように、現在第七只見川橋梁の撮影ポイントへ来るには山中踏切を通るしかありません。その山中踏切周辺も積雪量が多くなると通行不可となり、おそらくこれから先は閉じられた空間になると思います。この一帯には民家がないので致し方ないが、先述した会津横田駅裏手の只見川沿いの道などなど、走行には呉々も注意した方が良さそうです。


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