何となくBLUE・・・前編

11日(日)、先週に続き海に向かいました。まずは相馬市だが天候は晴れ、満潮時間は05:36とタイミングが良く、あれこれとイメージを膨らますが上空には雲が無く、思ったほどの景観・朝焼けにはなりませんでした。今回の撮影記は前編と後編の二部になります。

撮影は相馬市岩子字長谷地の岩子漁港、そして相馬市岩子字宝迫の文字島周辺を行ったり来たりするも、松川浦では昨年末より名産のアオサの収穫時期となりボートが多数往来して海面に小波が立つなど、そんなことも関連してかなかなか被写体が決まらずに時間が過ぎる。


上画像の矢印は日の出位置。画像中央の文字島と日の出を撮ろうと数人が遠くでスタンバイしているが、撮ったことはないけど太陽が昇れば文字島は小さなシルエットになってしまうのでは‥と、思うが如何なものだろうか。


「春 暁」~ F10・SS1/13・ISO100 ~


まだ暗い内から海苔の収穫が始まりました。かなり見辛いがこの画像ではやや左上部にボートを停め作業を行っている。撮影は日の出の30分前、立ち位置は岩子漁港の右手になる。取り敢えずブログにupはするが主題が曖昧というか、海苔棚に寄れば良かったのかもだが構成的に捉えどころのない内容になってしまった。


私的に長露光によるベタ波が好みではあるものの、これ以上SSが遅くなると船や人がブレてしまいます。そのSSのお陰で現れた立体感のある小波の表情をフレーミングするが、これも海苔棚に寄れなかった要因の一つ。所で以前、此処での海苔棚は此方に向かって縦形状に並んでいたと記憶しているが、潮の流れなどおそらく定期的に構成を変えるのだろう。


相馬市より先月同様に県道391号浜街道線などを使い南下、再び請戸漁港の約1km程の北側になる双葉郡浪江町大字棚塩字下浜田に車を停める。途中、棚塩産業団地周辺から海岸に続くであろう横道にそれたところ、途中で倒木があり進めなくなりました。細くて荒れた道にUターン可能なスペースはなくちょっと苦労して戻りました。


虚 空」~ F18・SS1/1600・ISO200 ~


前回は表情のある雲が良い感じで長露光撮影としたが、今回は青空なので通常の露出で撮る。その際の撮影記でも触れたがこの一帯は震災後の景観がそのまま残っている。おそらく震災から日が浅い様子を目の当たりにしたことがない人には実感が湧かないかもだが、このような景観を見る度に当時の虚脱感や寂しさが甦り、撮るという行為は常にそんなイメージを引き摺っているのか何となくブルーです。


荒れた道を散策してみると、堤防近くに大規模の何かしらを作っておりそれが何なのかは不明。因みにこれだけ絞って空を撮影するとカメラセンサーの汚れが所々にあり現像時に消去する。とはいえこの絞り値としてはそれ程の付着ではなくクリーニングは後々のことかな。


続いて孫娘と来ることもある双葉郡楢葉町大字山田浜字林下の岩沢海水浴場に寄る。因みに右の建屋は広野火力発電所です。特に何を撮る訳でもなく休憩が一番の目的だが、サーファーが多数居ました。県外Noの車もありその様子を撮影してみます。


RIDE ON BLUE」~ F8・SS1/640・ISO200 ~


ほぼ干潮時間の頃だが遠浅の海岸には次々と波が押し寄せる。その波を待つサーファーの挙動に合わせ撮影するが、動体を撮る場合など無意識の内に中央に被写体を置いてピントを合わせてしまう。従って敢えて中央から外し、且つサーファーに寄らず手前側の波の表情を踏まえてフレーミングしてみた。


あまり撮ったことがない被写体ではあるが海の色が素晴らしい。いわきブルーと云われるように、この時期ならではの引き込まれそうな色彩と波のうねりが印象的だった。


前編の撮影記は以上となり、後編は夕刻以降の撮影になります・・・。


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